2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧
明るい窓際のイスに腰かけ、温かい笑顔を浮かべているA子さんは、少しふくよかで、ふんわりとした髪の持ち主。 その髪は真っ白だけど、まだ自分は二十歳前なのだと教えてくれる。 以前勤務していた精神科の認知症病棟では、私が働き始めて数か月後に「患者…
「自分ってダメダメなんですよ~」ってことは、割と平気で話せます。 休みの日はボサボサすっぴんだとか、スマホが使いこなせないとか、ガリガリで鶏ガラみたいだとか。 休憩中の何気ないお喋りは、むしろ自虐ネタで盛り上げています。 でも、発達凸凹(グレ…
フリーランスだったことがある。ほんの1年とちょっとの間。 カタカナで何だかカッコイイ響きだけど、あの時期はきつかった。 「特別な資格がなくても、慣れればできるから、手伝ってくれない?」 フリーランスの先輩から誘っていただいたのは、ちょうどその…
「今、息子さんに聞いてます。お母さんは答えないでください。」 そう言われた瞬間は、「なんて冷たくて、おまけになんて無愛想な医師なんだろう」と思ったのだ。正直に言うと。 50代半ばくらいの、男性の小児科医M先生。 真面目と無愛想でできているような…
「ありがとうございます」と伝えるように心がけている。 病院の職員として患者さんへ。 住宅地の小さなクリニック。患者さんの大部分はご高齢なので、どうしても大声になる。だからタイトルは「『ありがとう』を叫ぶ(?)」 普通のサービス業なら「ご利用あ…
結構目の前に迫っているのだ。「お題」の「老後」は。 若い頃にぼんやりとイメージしていたアレコレに対して、「宝くじ」でもあたらないと無理じゃない?なんて、寂しい現実主義者になってしまうほど。 食べ物がおいしくて、明るいイメージだから、イタリア…
1人暮らし中の大学生の長男が、久しぶりに帰ってきた。 発達凸凹でグレーゾーンの長男は変化が苦手。それにしても、ビックリするくらい、変わっていない。 家族も世間も「『夏休み』終わった感」の今ごろ帰ってきて、ちょっと邪険にされるあたりの「間の悪…
二男から「おススメ」だと渡されたのだけど、ちょっと放置していた。 『また、同じ夢を見ていた』著:住野よる 正直に言うと、この作者の『君の膵臓をたべたい』は、あまり心に響かなかったのだ。 映画化されたし(主題歌はMr.Children♡)、話題の本だったし…
履歴書を見て「何も悩みなんかないでしょう」と言われていた若かりし頃、 「なんの苦労も知らない人に、他人の痛みなんてわからない」なんて言葉をぶつけられていた頃、東京で公務員として働いていた。 履歴書だけを見れば、何の苦労もせずにスクスク育った…
巷には、高齢者を狙った詐欺や、詐欺とまで言わないにしても、紛らわしい売り方、「いかにも」なうたい文句、あの手この手で財布のひもを緩めさせようとする商売が存在している。 取り締まり、注意を促しても、次々新手の何かが生まれ、イタチごっこだ。 段…