小石の眼から見た景色 あらかた50主婦のあったこと録

その辺に転がっている小石のあれこれ体験録です。

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「4人分」の癖が抜けない

長男は今年4月から他県で一人暮らしを始めました。

二男が生まれてから約15年、我が家はずっと4人家族だったのですが、そろって食卓を囲んでも3人になりました。

 

かわいい子には一人暮らしを

幼い頃から社会性の分野に難があり、発達の凸凹を指摘されている長男は、人付き合いが(も)苦手。親として、育てにくさも悩みも言い尽くせないほどありました。もちろん現在進行形です。

 

何とか隣県の大学に合格したものの、次は、通学か一人暮らしかの問題で悩みました。

我が家の近くから自宅通学している人もいないことはなく、時間はかかるけど、完全に不可能という距離ではありません。

金銭的には自宅の方が助かるし、普通に人付き合いをこなせるタイプではないし、不器用過ぎて心配で、近くで見ていられる方が安心。

でも、「かわいい子には旅をさせよ」ということで、私は長男に一人暮らしを勧めました。

夫は、あまり寂しそうなそぶりを見せない私を、冷たいと感じていたようでしたが、親の安心のために子どもを手元に置いておくことは、優しさとは違う!と自分に言い聞かせ、思い切って送り出しました。

果たして、親が思い描くような「大丈夫」とは程遠いかもしれませんが、半年無事に生きている(ちゃんと学校にも行っている)なら、大したもんじゃないかと思っています。

 

「4人分」の癖はなかなか抜けない

長男出発前後は、もう4人家族に戻ることはないのだと考えると、長男の幼い頃のことをあれこれ思い出し、眠れない日もありました。

自分一人の時は、淋しくて何も手につかない時もありました。

でも、少しづつ3人の生活にも慣れ、ランチョンマットがテーブルに3枚しか出てなくても、何も感じなくなっていきました。

 

なぜ、こんなことを今日書いているかと言うと、実は、昨日栗まんじゅうを購入したのですよ。

お店で「ちょうど4個入り!」と思い、何の疑問も感じないまま家に帰り、食べる時になって

「あれ?ちょうど買ってきたのに、どうして一個余るの??」

と、本気で言ってしまい、夫と二男に呆然とされてしまいました。

自分に驚くやら、おかしいやら、でも、たまらなく寂しくなってしまいました。

 

そう言えば、この間も4人分の材料で作って、夕食を余らせてしまったのでした。

なかなか、「4人分」の癖が抜けそうにありません。

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