小石の眼から見た景色 あらかた50主婦のあったこと録

その辺に転がっている小石のあれこれ体験録です。

「るるるるる」の読み聞かせ

「るるるるる」という絵本に一目惚れして購入したのは、長男が1歳の頃。

その頃、私が絵本を大好きなので、絵に惹かれて衝動買いしてしまい「あ~まだ早すぎたか~」ということが度々ありましたが、「るるるるる」は十分楽しめました。

 

「るるるるる」の魅力

「るるるるる」は、絵本作家の五味太郎さんの作品です。シリーズには「ぽぽぽぽぽ」や「どどどどど」などもあります。

 

五味太郎さんの絵本全般に言えることですが、「るるるるる」は特に、色が鮮やかで、シンプルで、わかりやすい。

字なんか読めなくても全然問題なし!なにしろ、出てくる文字は、ほとんどが「る」です。

ネタバレですが、他には「れ」「ぐ」です。

登場するのも、飛行機だけ。

でも、飛行機の窓の微妙な形で、飛行機の感情が伝わってくるのです。

 

ページをパラパラめくるだけで、のどかな空の旅をしている気分になったり、「がんばれー!」と応援したくなったりして、二人の子どもたちも楽しんでいたし、何より私のお気に入りの一冊です。

 

下の子が中学生になり、本棚を随分片づけたのですが、「るるるるる」を含むお気に入りの(私のお気に入り)絵本は、しまい込めずにいます。

 

「るるるるる」の読み聞かせ

シンプルな絵本は、子どもの年齢が小さい頃から一緒に楽しめます。

ただし、シンプルなものは、読み聞かせとなると意外と難しかったりします。

 

男の子あるあるでしょうが、「これ読んで~」と言って、「乗り物図鑑」とかHONDAのカタログなんか持ってこられた日には、「どう読めと・・・」と途方に暮れていました。

「これはね~シビック!ブイテックエンジンだ~!!」なんて、もうやけくそです。

 

話が逸れましたが、「るるるるる」は、何しろ、ほとんど「る」。「る」で飛行機のさまざまな感情を表現します。

楽しいけど、難しい。(以下ネタバレ含みます)

字の大きさに合わせ、「るるるるる」、「るるるるる」、「るるるるる」と声を大きくしていきます。

雲の中は、ちょっとぼんやりした風な「る」

次は黒い雲!?ビックリした「れ」、戸惑いながらの「れ」

他のたくさんの飛行機に出会った! うぐっという感じで「ぐ」

 もう、あっちやらこっちやら、「る」がいっぱい!

調子悪くなってきたー(汗)あああーだめかもーー 落ちちゃうーー!と体全体で臨場感たっぷりに「る・る・る・る・る・・・」 

飛行機が涙目になってしまうので、床に倒れて痛そうに「る」

そして、最後のページで前向きに、じゃなくて上向きになって気持ちよく「る」で終わり。「あーよかった~」と笑顔になります。

 

 

さて、なぜ子育ても一段落して、読み聞かせなんて随分前のことを思い出したのかと言うと、

「吉野家」のCMを見たのです。「北の国から」のパロディ版です。

「北の国から」リアルタイム世代としては、ついクスリと笑えてしまい、思考が「北の国から」へ。

「北の国から」といえば、さだまさしさんの「ああ~あああああーあ・・・」と、キタキツネを呼ぶ時の「ルルルルル・・・」

 

そう言えば「るるるるる」って絵本、読み聞かせしたな~と、記憶が蘇ったのです。懐かしくなって書いてしまいました。