中学校で進路説明会がありました。
いつもどおり、手元の資料を読み上げるだけなんじゃないかな~?と思いつつも、今一つ本気モードに入らない二男に「受験生」を自覚させるため、ここは親が本気を見せねば!と、参加してきました。
内容はやっぱり予想通り。勤務交代してもらってまで行く必要あったんかー!
事前に「読むだけですので、無理してこなくていいです」って言ってくれー!(流石にそれは無理か。)
学校行事に行こう(できるだけ)
義務教育の間は、授業参観ほか各種学校行事、スポーツ少年団や部活の応援など、保護者が顔を出す場面はちょこちょこあります。
小学生のうちは、「来るよね!?来てね♡」とワクワクしてくれていた息子たちですが、中学生になると途端に「くんな!(来るな)」と言い出します(涙)。
ちょっと不思議な長男と違い、実に健全に(?)成長している二男の抵抗は著しく、お知らせのプリントをわざと出さない出し忘れることもしばしば。
でも、年間行事予定表もあるし、人付き合いの苦手な私でさえ、情報を交換し合う仲間がいるので大丈夫。
フっ 二男よ母ネットワークを舐めるなよ。
今でこそ時間がありますが、3年ほど前までは、ほぼフルタイムで勤務。主人は平日滅多に休めません。
2人の通う場所が違い行事がバラバラだったり(小学校と中学校 など)、どちらかの病欠のすぐ後だったり、親の介護で帰省していたり・・できる限り参加しようと思いながらも、「ごめんね」と言わざるを得ない時もありました。
小学生の頃の授業参観は、職場から直行してギリギリに駆け込むこともしばしば。振り返った息子の顔が「パァーー」っと輝くのがたまらなく嬉しかった。
それなのに、アッと言う間に「くんな!」とは・・(涙涙)
まあ、何と言われても行くのですが、
「友達(自分の)に話しかけるな」とか(向こうが挨拶してくるんだから仕方ないやん)
「目立つな」とか(オシャレ苦手だから心配いらんわ)、いちいちうるさい。
息子を取り巻く空気を感じるために
二男は、反抗する割には黙っていられないタイプで、給食の味から、クラスメートの揉め事、先生の失敗談、誰それがムカつくだの、誰ちゃんの絵が上手いだのと、学校のことをよく話します。
自分に都合の悪いことや、好きな子のことは伏せているのでしょうから、まあ話半分で聞くとしても、学校やクラスの雰囲気、本人の立ち位置が何となく感じ取れます。
3歳の頃から、既に社会性に難ありと言われていた長男は、とにかく周りと馴染めない。周囲に興味を持てないのか、持ちたくないのか、クラスメートの名前もあまり覚えていません。
小学校の頃から、クラスに馴染んだことなどなく、何かしら学校からお電話をいただいていただけに、思春期真っ只中の中学校は心配だらけ。
でも、本人からの聞き取りは、給食のメニューすら不可能。
保護者の参加が3人だけ!なんてこともしょっちゅうでしたが、兎に角なんとか中学校に足を運び、行事に参加していました。
ある授業参観の時、保護者参加は私以外1名。
一人ずつ、自分が考案したものを発表する授業でした。照れながら、失敗しながらの発表でも、笑顔で応援してくれたり、発表後は拍手してくれたりというクラスの雰囲気です。やんちゃな子も数人いて、でも、それなりに盛り上げていたりします。
でも、長男の発表の時のクラスの空気。
静まって、しら~っとした空気。
やんちゃな数人は顔を見合わせ、何やら耳打ちしたり、ニヤニヤしたりしています。
普段、どんな空気の中に彼が身を置いているのか、言葉ではなく、ピリピリと刺すように肌で感じ、絶望的な気持ちになりました。
その白けた乾いた無機質な空気。
長男は音や臭いに敏感で、でも他人の気持ちはわかりにくく、コミュニケーションに難があります。ガヤガヤした音や、入り混じったニオイが苦痛で、一人本を読んで過ごすことが多かったようです。
閉じこもって自分を守り、そのために、もっと孤立してしまう悪循環。クラスメートが悪いというわけでもなかったのだろうと思います。
学校に行きたくないと言ったのは一度だけ。言えなかったのかもしれないけれど。
私は、時々担任に相談はするものの、特に何をするでもなく、ただ、長男が過ごしている場所の空気を感じるために、学校行事に参加し続けました。
そこにいるだけで、頑張っているんだなと感じるために。
普段の会話から見える雰囲気に近い、明るい空気をまとっている二男を見て、ほっとした進路説明会。帰宅した二男が「忙しいのに、来てくれてありがとうございました。」などと言うので、ビックリして(嬉しくて)ドキドキしています。
いや、待て待て、そうではなく、進路どうするのよーーー!