小石の眼から見た景色 あらかた50主婦のあったこと録

その辺に転がっている小石のあれこれ体験録です。

私の春は「めまい」の季節

日差しが暖かく春らしい日が多くなってきましたが、時々寒の戻りもあり、不安定な天気が続きます。

春は、生活も気候もとにかく変化が激しく、落ち着かない季節ですね。

 

寒さが苦手なので、春が来るのは嬉しい。

空の色も柔らかくなり、花が開き始め、新しい出会いにもウキウキします。

しかし、私にとって春は恐怖の「めまい」の季節でもあります。

 

学生時代から、季節の変わり目の春と秋は、しばしばめまいが起こります。

台風が近づく時なども危険ですが、気候の変化は春の方が激しいように感じられます。めまいの頻度も、春の方が圧倒的に多い。

独身時代は環境の変化から、結婚後は家族のライフイベント関係の忙しさから、春は疲労が溜まりやすいという面もあるのでしょう。

 

大学生になりたての時は、しょっぱなの健康診断の途中で点滴沙汰。

社会人一年生の時は、慣れないラッシュの中冷や汗が出始め、ギュウギュウだったはずなのに、私の周りから サ――ッと人がいなくなってびっくり(あら、まだ乗車余裕あるのね)。

結婚後も、1,2年に1度ほど、目の前が突然グルグル回りだし、立っていられなくなる「回転性めまい」を起こしていました。

 

それでも、子どもが産まれるまでは、布団の中で目をつぶり、グルグルに耐えていればよかったのです。

 

子どもが産まれると、休みたい時に休めなくなります。

実親は高齢かつ遠方で全く頼れず、

義実家はとても親切だけれど、神経質だったり、清潔面で不安があったりで、その頃の私は子どもを任せることができず、

夫は仕事が忙しく・・・

めまいの頻度が増えていきました。

 

加えて自分の仕事、二男の出産、実親の介護問題・・・

 

 一旦激しいめまいを起こしてしまうと、2日ほどは長く立っていられなくなり、這って移動。吐き気が激しく、食べ物も水分も受け付けられなくなります。

二男が6ヶ月くらいの頃、泣く二男を抱えながら点滴を打ってもらい、胃液を吐くビニールを傍らに、オムツ交換をしたこともありました。(汚い話でごめんなさい)

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ある時、夫に何とか早退してもらい、病院に行くと、医師から一言。

「 過 労 ですね。」

その後、夫が私にぼそりと一言「『奥さん、過労ですね』って、オレが怒られたみたい。」

「へ?そこ?気にするのは、そこじゃないだろー!

 まあ、仕方ないんだけどさ。

 

 

「自分は大変だったのよ」自慢ではないのです。

「自分は、それでも育児頑張ったのよ、あなたも頑張りなさいよ!」なんて全く思いません。

這いながら、吐きながらのオムツ交換なんて、しないですむ方が断然いい。

実親の年齢や病気などで全く頼ることができず、

夫も同僚の時短勤務の肩代わりはしても、育児のためには帰れなかったけれど、(これはちょっとムッとしたけど)

でも、何よりも、自分自身が他人に頼りきれなかったことが要因なのです。

育児に奮闘されるお父さんお母さん方は、人手でも道具でも、頼れるもの総動員して、睡眠確保してほしいなと思います。 

 

子どもたちに徐々に手がかからなくなると、めまいは減りましたが、調子に乗って夜更かしを続けると、グルグルし始めます。

夜更かしせずに、春はできるだけタップリ眠って、変化を楽しめる体でいられるように気をつけたいと思います。

でも、困ったことに、ブログ訪問が楽しいんですよね。

ほんさき