小石の眼から見た景色 あらかた50主婦のあったこと録

その辺に転がっている小石のあれこれ体験録です。

ストレスの源からストレス対策に「GABA」をもらうストレス

「あなたは感情が顔に出やすいから、気をつけなさい。」

亡き母に、子どもの頃から、大人になってからも言われていたことを思い出す。

母は、私の気持ちなんてなんにもわかってないくせに、わかったようなことを言う。

言われた時は、腹立たしくて、虚しくて、やりきれない思いをぐっとこらえていたけれど、確かに、その指摘は当たっている。くやしいけれど。

 

私は、結構感情が表に出る。特に苛立ちの感情が。

ただ、よほどのことでない限り、苛立たないつもりなのだ。自分では。

前の職場にいた、仕事中にネットサーフィンしているくせに「忙しぶって」残業して、定時に帰るパートにイヤミったらしい同僚にも、

PTAの役員活動中、一度まとまった話を、自分の思う結果になるまで何度も蒸し返すお局保護者にも、

苛立ちを醸し出すのは建設的ではないやり方だと思うから、むっ(怒)?としても、努めて口角(頬)を上げ、頑張って笑顔を作る。

それでも、苛立ちが漏れた一瞬後、慌てて、笑顔で明るい声で、バカ話をばらまいてごまかしたりする。

 そんなことしているから、ストレスが溜まってしまうのだろう。

 

自分の家にいても、よほどのことでない限り、苛立たないよう思考を工夫しているつもりなのだ。自分では。

言いたいこと言うくせに、母の話には耳を貸さない、反抗期高校生二男にも、

前期試験もギリギリクリアだったくせに、のほほんと夏休みを満喫している長男にも、

いっつもテレビも電気もつけっぱなしでうたた寝するくせに、「トイレの電気つけっぱなしなの誰?」なんてぶつくさいう夫にも。(しかも、犯人は多分あなたよ。) 

これは、今、ヒートアップして指摘しなきゃいけないことじゃない。

わかってほしいなら、相手が受け止めやすい言い方にしよう。

穏やかに過ごしたいなら、 そこまで細かく目くじら立てないようにしよう。

一瞬、むっ(怒)?としても、一旦考えてみるように努める。

相手はそんなことおかまいなしだったりするから、ストレスが溜まってしまうのだろう。

 

 

若い頃は特に、仕事中、闘いモードになってしまっていた(結構今も)。

可能な限り、時間も労力も効率的に使い、最大限のサービス提供に努めようと思うから、基本的にピリピリしてしまう。

 

いくつか前の職場にいた頃、GABAが流行っていた。

GABAの正式名称は「γ(ガンマ)- アミノ酪酸(Gamma-Amino Butyric Acid)」。

脳の中で興奮した神経を鎮める働きをする神経伝達物質。

発芽玄米、大豆などに多く含まれ、チョコレートにも含まれているということで、GABAチョコレートもある。食べやすくておいしい。

 

 

 

その職場の先輩N子さんは、よくGABAチョコレートをくれる人だった。

「ほんさきさ~ん。GABA食べる~?ストレス解消にいいらしいよ」って言ってくれるけれど、内心、あなたから「GABA」ですかぃ!と思っていた。

ゆるゆるしてるけど15時までに終わらせなきゃいけないソレ、間に合うの??

折り返しの電話希望あったアレ、かけたの?もう、相手外出しちゃうよ。

食べてる場合じゃなくて、お客さん待ってるから先にコレやってよ!

先輩だし、社員だし、私パートだし、言うに言えなくて苛立っていて、その苛立ちが通じなくてイライラした。

醸し出したって、通じやしない。ストレスの源から「GABA」もらう更なるストレス。

 

 

こんな愚痴めいたことを思い出したのは、昨日夫が

「なんかイライラしてる?ホルモンバランスのせい?イライラする日?チョコ食べる?」なんて言うからだ。

イライラが漏れるのには源があるのだよ。チョコもらったら更なるストレス。

あぁ、そうそう。醸し出したって通じやしないんだった。

 

 

※ちなみに、 胃や腸から吸収されたGABAは脳内に入れないため、ストレス軽減効果はないと言われています。

シリーズ2 第13回 | フクロウ博士の森の教室「からだを復元させる医療の話」 | 中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室

【公益財団法人 テルモ生命科学振興財団】 

 

でも、美味しいから、ストレス軽減されるかもですね。

 

ほんさき