前記事は、「GABAチョコ美味しいよね」と持ち上げておいて、「でもストレス軽減効果はない」という衝撃の結末。
ビックリされたブコメをいただきましたので(いつもありがとうございます♡)、改めて健康食品について。
食べても必要なところに届くとは限らない
「GABA」は、脳の中で興奮した神経を鎮める働きをする神経伝達物質。いかにもストレス軽減しそうです。
それなのに、なぜ「GABA入り食品」に効果がないのかというと、脳内に入れないから。
脳は身体の中でも非常に重要なので、外から何でもかんでも入ってくると大変!
「血液脳関門」という、入ってくる物質を制限するものがあるのです。
食べたもので、脳の働きが簡単に左右されては一大事ですよね。脳関門、Good Job!なのです。(以下を参考にしました。前記事に貼ったものです。)
シリーズ2 第13回 | フクロウ博士の森の教室「からだを復元させる医療の話」 | 中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室
膝関節によさそうな「ヒアルロン酸」も、患部に注射するならまだしも、食品として食べても、膝にピンポイントで集まってくれるわけではないのです。
よさそうな、効果ある成分だったとしても、食べ物としてとれば、消化吸収の段階で形が変わることもあります。
飲むだけで効くのなら、医薬品になっているはず。食品ということは、薬の効果を期待してはいけないのです。
しかし、「GABA入り食品」には「機能性表示食品」のものがあります。やっぱり効くんじゃないかな??という気持ちになる。
この辺については、長くなってしまうので、また次の機会に記事にしたいと思います。
情報を冷静に選択して上手く付き合いたい
必要な場所に届かないからと言って、GABAチョコがストレス軽減に100%何の効果もないかというと、そうでもありません。
「食べて効いた気がする」だけでもいい。
ちょっと和むよね~くらいの気持ちで付き合うなら、GABAチョコは食べやすいし、美味しいし、私も時々食べてます。
「興奮を鎮める神経伝達物質だから、脳内でストレス消してくれそう!」
という、「持ってしまいがちなイメージ」どおりの効果はないというだけ。
大切なのは、ちゃんと「食品」と理解したうえで、医薬品のような効果を期待することなく上手に付き合うこと。
高価な健康食品にお金をつぎ込んで、病院代をケチって、病院から出された薬を飲まないなんてことになると本末転倒です。
特に「高齢の親あるある」ですので、気をつけてあげてください。(アラフィフなので、そろそろ自分のことも気をつけよう。)
世間には情報が溢れていますが、健康食品と上手く付き合うために、情報を冷静に選択したいですね。
国や都道府県、国公立の研究所などの公的機関や公益的、中立的な団体・組織が提供している情報をもとに判断するようにしたほうが良いと思います。
以下のホームページの「素材情報データベース」から、様々な素材の情報を見ることができます。↓
★「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)
健康食品についての注意喚起として、ちょっとお堅いけれど、パンフレットもあります。↓
★健康食品による健康被害の未然防止と拡大防止に向けて(厚生労働省、日本医師会、
国立健康・栄養研究所)
http://dl.med.or.jp/dl-med/knkshoku/kensyoku_pamph.pdf
ということは、医師でも薬剤師でもないおばちゃんの、あくまでも私的なこのブログは、参考にしない方がいいのかも!?
またしても、衝撃の結末になりましたが、気になる方は、リンクしている先の情報などをご確認くださいね。
ほんさき
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