小石の眼から見た景色 あらかた50主婦のあったこと録

その辺に転がっている小石のあれこれ体験録です。

義父と夫と「親族イチ怖い嫁」~お茶漬けのりとフランスパン

夫は結婚前から「オヤジ(義父)のようにはならない」と言っていた。

「オヤジに似てきたと思ったら、注意してくれ」なんて言っていた。

 

そんな義父は、「お得が好き」で「損をするのが嫌い」。ただし、その規模は結構小さい。

「本日のお買い得品」の納豆を、お一人さまの上限3パックまで、つまり9個まとめて買ってきたりする。

賞味期限に追われて、期限切れからせっせと食べている。

この調子だと、義父が賞味期限内の納豆を食べられる日は永遠に来ないんじゃないかと思われる。

そして、様子見に訪問すると、賞味期限ぎりぎりの冷蔵庫のソレを、「持って帰れ」と親切そうに命令する。

「家にあるから」とお断りすると、「勿体ない!」と、まるで嫁が財産を浪費しているかのごとく文句たらたらだが、

勿体ないことをしているのは義父であるから、気にせず「いりません」と言うことにしている。

 

「最近の『お茶漬けのり』は、同じ値段で、内容量が少なくなっている。」

と、義父はあのパッケージを目にすると文句を言いたくなるようだが、私たちの結婚当初から聞かされているということは、20ウン年少なくなり続けていることになる。

そんな調子で減ってるなら、今はもう中身なんか入っていないんじゃないか?と内心ツッコミを入れている。

 

結婚当初、「オヤジが怒るとめんどくさいから」と、反抗的態度を改めるよう夫に注意され、納得いかず家を飛び出したのも、1度や2度ではない。

子どもが生まれてからは、流石に家を飛び出す訳にもいかない。

仕方がないので、我慢・・せず、反抗的態度ではなく、ハッキリ言わせてもらうことにした。

おかげで、今では「親族イチ怖い嫁」という、名誉ある名前を頂戴している。

 

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もしかすると、確かに、何十年か前よりも「お茶漬けのり」の内容量は減っているかもしれない。

企業のセコイやり口を見抜き、損をしないように気を配っている義父は、スゴイ人かもしれない。

けれど、「茶わん一杯のご飯をおいしく食べられる量入ってればいいじゃん 」くらいじゃダメなのか?

文句言いながら買ってきて、文句言いながら食べる日々も、

あ~美味しかった!と言う日々も、

積み重なって、人生そのものを形作っていくんじゃないのか?

 

義父は、真面目で決して悪い人ではない。

けれど、自分や一緒に過ごす家族の人生に対し、勿体ないことをしているのは義父である。

 

 

先日、夫婦二人の夕食だったので、小さなイワシとミニトマトとシメジのアヒージョを楽しむことにした。

アヒージョと言えば、オリーブオイルをたっぷり含ませたフランスパン。

買ってきたフランスパンを手に、夫が不満気に言うのだ。

「最近の『フランスパン』は、同じ値段で、小さくなってない?」

 

「オヤジに似てきたと思ったら、注意してくれ」って約束だから、遠慮なく注意させていただいた。

 自分や一緒に過ごす家族の人生に対し、勿体ないことをするのはご勘弁いただきたい。

私は、幸せな日々を積み重ね、幸せな人生を歩きたいのだから。

アヒージョと言えばフランスパンだよね~と、満面の笑みで食事を楽しみたいのだよ。 

 

ほんさき

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