数日前、Yahoo!ニュースを見て、ちょっと驚いたのです。(元記事は京都新聞の以下の記事。)
↓ 2019年8月25日の記事 ↓
高校が「晩ご飯を食べられなくなる心配」をしてくれる?
京都市内の、ある府立高校の校則でした。副校長が取材対応されていました。
同高では卒業生の一定割合が就職の進路を選ぶ。
服装や身だしなみ、話し方など社会で認められる人材として高校から送り出すことができるよう、校則を厳しく守らせているという。
買い食い禁止に関しても
「下校途中にお菓子などを食べると晩ご飯が食べられなくなり、栄養面で偏りが出る。マナー面でも不快に思う人がいる。そこを気にする人になってほしい、との願いを込めている」と説明し、
「ただ遠方から通学する生徒もおり、部活後におなかがすけば持参したおにぎりを校内で食べるなど『補食』をしてほしい」と求めた。
(引用:京都新聞)
最初の印象は、
「お菓子を食べ過ぎると、晩ご飯食べれられなくなるよ~。」と、幼い子どもに注意していたことを、高校生に学校が指導するのか?という驚きと、
部活後に、朝家から持参したおにぎり食べたら、おなかこわしそうで怖いな。という心配。
記事を読んで、念のため二男の高校の「入学のしおり」を確認しました。
「まあまあ校則厳しめだな」と思っていたけれど、買い食いは禁止じゃなかったので、ひと安心。
通学に1時間弱かかる二男は、部活帰りに「お腹が空いてたまらん」だの「暑かった」だのと言っては、おにぎりやらアイスやらジュースやら、しょっちゅう買い食いしています。
私のお腹から出てきたのが信じられないほど社交的な二男だから、放課後、仲間と過ごすちょっとした「まったりタイム」を楽しんでいるのだろうなと、懐かしく微笑ましくさえ思っていたのです。
何しろ、30年以上前、花の(?)女子高生だった私は、自転車40分の帰り道のエネルギーを補給するため、
高校近くのお饅頭屋さんで、金欠の高校生に優しい、大きくて安いお饅頭を買い食いする日々だったのです。
そして、晩ご飯は大きいお茶椀で2杯は食べました。(育ち盛りだったもので・・)
マナーの問題、お金の問題
高校生の買い食いのマナーが悪く、近所からの苦情が学校に寄せられることは多々あると思われます。
マナーの悪さは高校生に限りませんが、仲間とわちゃわちゃ楽しんでいるうちに、周りを不快にさせることは、高校生にありがちかもしれません。
買い食いを頻繁にしていれば、お金もかかります。
二男を見ていると、今どきの子どもたちは、安いお饅頭屋さんもなくて大変そうだなと思います。
二男は、コンビニではお小遣いがもたないので、学校近くのスーパーで買うのだそう。
ああ、見たことある。大きなカバンを持って、パンのところで数人固まってワキャワキャと楽しそうな高校生(別の高校だけど)がいるのを。
あれさぁ、邪魔なんだよね~。お客さんからしても、スーパーからしても。
高校生もお客さんだけどさぁ、客だから何でもしていいわけじゃないからね。
邪魔でうるさいのは迷惑だからね!ゴミは持って帰りなさいよ!
「うるさいなぁ、わかってるよ。」とウザがられながら、ことあるごとに注意します。
買い食いしたせいで晩ご飯食べられないとか、成長期に許さんからね~。
お小遣い足りんくなるくらい買い食いした自己責任でしょ。お小遣いアップは却下。
今月は金欠で過ごせばいいさ。
高校の間だけ問題なければいいのか
栄養のこと、インとアウトのバランス取れたお金の使い方、社会の中でのマナー。
高校生にもなって、これらを学校から「校則」という形で指導・監視されるものなのかしら?とやっぱり疑問に思ってしまうのです。
記事にある高校は、卒業後に就職する生徒も一定数いて、学校の評判が悪くなり、求人が減ることも危惧されているよう。
「生徒の将来のため」と信じて指導されているのだと思うけれど、疑問に感じてしまうのは、「高校の間だけ問題なければいいのか?」ということ。
校則がなければ、マナーを守れない、自分の身体を考えて食事を選べないようでは、別の意味で「将来」困るのではないかな?
京都新聞の記事内には、こんな記述もありました。
中高校の現役教員200人にも調査したところ、70%が髪型校則に「疑問を感じたことがある」とし、87%が「髪型校則をアップデートすべき」と答えた。
(引用:京都新聞)
※プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)実施2019年2月「髪型校則に関する調査」より
先生方の中にも、疑問に感じる校則(買い食いに限らず)で、不本意ながら指導されている人がいるのでしょう。
通学途中まで指導して回らないといけないなんて、正直、先生方も作業量が増え過ぎではないかな?
集団生活の中で、規則は必要なもの。校則を理解して受験してきたハズ。
それでも、「校則をアップデート」 という考え方は、なるほど必要だな、と思ったのでした。
ほんさき
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