小石の眼から見た景色 あらかた50主婦のあったこと録

その辺に転がっている小石のあれこれ体験録です。

発達凸凹?グレーゾーン?の長男とあったかい保育園のこと

校長室に親が呼び出されるなんて、隠れてタバコ吸った中学生の話かと思っていた。

まさか自分が「ちょっとお話があります。」なんて言われて部屋に通されるとは。

しかも、校長室ではなく「園長室」。長男は3歳になる直前の保育園児だった。

 

保育園に通い出す前から、確かに私は言葉にできない違和感を感じていた。そして、ただただ私の育て方が悪いのだと抱え込んでいた。

長男は、視線が合うことが少なく、触れ合いをキライ、歩き始めも、言葉を発するのも、オムツ外れも少しゆっくりだった。

独り遊びが好きで、人より物に興味を示し、普段と違うことを嫌い、こだわりが強かった。

それでも、家庭内では、それほど困ることはなかった。今思えば、長男のペースで全てやっていける甘々の環境だったからだ。

そして、私はその環境を保つことが母の務めだと勘違いしていたし、他を知らないがために「子どもってこんなもの」と思い込もうとしていた。

 

保育園に通うようになり、周りの都合に合わせて動く生活に、長男は強いストレスを抱いた。

集団生活だからこそ見えてくる、長男の言動の不可解さ。気持ちの通じ合わないサマ。

私は私で、他の子と接する機会ができ、嫌でも長男の「違い」を確信した。

そんな日々の中での園長室だった。

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「日々接する中で、長男くんのことで、ちょっと心配な点があります。」

穏やかに、優しく、親身に、心から私たちのことを思って、話し合いの場を設けてくださっていることが痛いほどわかった。

先生方が感じている違和感について、親も自覚していること、3歳児健診で相談する予定であることを告げると、園長先生はホッとした表情で「ありがとうございます。」と言ってくださったのだ。

「ありがとうございます」は、こちらのセリフじゃないのか?

気になることがあるとお話しすると、怒る親御さんもいるんです。

病院を勧めても、聞いてくださらない方もいるんです。

保育士の意見を聞いてくださって、相談に行くつもりだったと言ってくださって、本当にありがとうございます。

この保育園は、心から子どものことを思ってくださるのだと、心底嬉しかったし、先生方を信じられると思った。

 

3歳児健診で相談した結果、公的機関での発達相談を受けることになった。

園長先生に報告すると、「是非担任も同席させてほしい」と言ってくださった。

最も困っている「集団生活」での様子を、具体的に説明できないことを心配していた私にとって、非常にありがたいお話だった。

 

医師との面談や簡単なテストを経て、「発達に凸凹があり、発達障害の疑いがある」と告げられた時は、親よりも、担任の先生の方がショックを受け、涙ぐんでしまった。

 

半年に1回、やがて年1回になったけれど、卒園するまで、忙しい中人員をやりくして、発達相談に同席してくださった。

言葉だけでの指示や、抽象的なことが上手く伝わらない長男に、どんな方法で接するのが良いか、一緒に試行錯誤した。

保育園と家庭での対応が異なると本人が混乱するので、何かを伝える時のジェスチャーやマークを統一し、決まり事も統一した。

 

トラブルも少なからずあったけれど、親と同じように親身に、真剣に叱ってくださる先生方に、安心してお任せすることができた。

山登りも、木登りも、泥んこ遊びも、海もキャンプも、身体中を使って遊ばせてもらった。

 こんなにメンドクサイ親子で、人にあまり懐かない長男で、先生方にうんざりされてもおかしくないのに、ずっと、あったかい保育園だった。

 

後日、園長先生とお話する機会があり、ふと質問された。

保育園は、子どもにとって何でしょうね?よく言うように『第2の家庭』ですかね?

私は感じていたままに答えた。

子どもにとって、第1自宅、第2が保育園という風に、途切れてはいない気がするんです。

日々つながって連続していて、全ての時間が彼らの人生そのものだと思うんです。

 キョトンとして、ちょっと嬉しそうに微笑んでくださった。

 

ほんさき

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