小石の眼から見た景色 あらかた50主婦のあったこと録

その辺に転がっている小石のあれこれ体験録です。

押しかけ商売も要注意!「何でも屋さん」はお坊さん?~離れて暮らす実親の介護3

巷には、高齢者を狙った詐欺や、詐欺とまで言わないにしても、紛らわしい売り方、「いかにも」なうたい文句、あの手この手で財布のひもを緩めさせようとする商売が存在している。

取り締まり、注意を促しても、次々新手の何かが生まれ、イタチごっこだ。

 

段々と理解力が落ち、世間から少し離れ、判断能力が落ちてくる高齢の親と離れて暮らしていると、心配は尽きない。

 

通信販売で色々なものを買ってしまうのも心配だけど、相手が訪問してくるタイプもやっかい。販売だけでなく、押しかけてきて作業する商売も要注意なのだ。

 

庭掃除から始まって・・

母が他界した後も、父は母との思い出の家で一人暮らしを続けた。

歩行が少し不自由だったけれど、介護保険サービスや配食サービスを利用し、一人の暮らしに少し慣れた頃のこと。

通院の付き添いのため帰省すると、何かが違う。庭が妙にだだっ広い。

かねてからの懸案事項だった、荒れ放題の庭のボッサボサの草(もう、草と言うよりほぼ木のような・・・)が見事になくなっている。

父は得意げに「草刈りを業者に頼んだ」と言っていた。

何度説得しても、「自分が元気になったら、自分でやる」と言って聞かなかったのに、ようやく業者を利用して、綺麗にする気になったのね~

と、私も喜んでいたのだ。

 

次に帰った時は、家の前のシンボルツリーがバッサリ切られていた。

ついでに窓際にゴーヤのグリーンカーテンが作られていた。

まあ、木は大きくなり過ぎていたし、剪定しなきゃとは思ってた。

それにしても、ど素人か?と言いたくなるほど、「こんな時期に、こんな切り方?」とは思ったのだ。(結局枯れてしまった。)

  

「何でも屋さん」は、暴利をむさぼる「お坊さん」?  

なじみになった業者が、時々御用聞きにやってきて、色々頼んだのだと父は言う。

草取りの時は「良かったわ~」と思っていた私も、イヤな予感がして、渋る父からその業者について聞き出して、ビックリ!

 

ある日「何かお困りごとはありませんか?」 とやってきた「何でも屋さん」は、お坊さんだと言うのだ。作業服を着た。

お坊さんを名乗るその人から渡されたという名刺には、「偉いお坊さん風」の名前と住所と電話番号が書いてあるけれど、どこのお寺とも、どの宗派とも書かれていない。

「名刺を配って、何でも屋をしているお坊さんなんて、いるわけないでしょ!」と言うと、父は応える「坊主頭だったよ」と。 

 

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請求金額を見て、またビックリ!

シルバー人材センターなどに頼めば数万であろう草刈り作業が25万円!

にっ、にじゅうごまんえんΣ(゚Д゚) 私が草刈りするわーー!

 

これは大変!変な人にカモだと目をつけられている。

警察に連絡すると言うと、「お世話になって、その代金を支払っただけだ!」と頑なに拒否する。

仕方がないので、ケアマネージャーにも、ホームヘルパーの事業所にも連絡して、目を光らせてもらうようにお願いしたのだけれど、

お坊さんは、上手いこと父が一人の時を狙ってやってくるのだ。作業員を引き連れて。

 

付け入るスキを埋める

「これは騙されてるよ!こんなに高いことないんだよ!」と何度言っても、納得しない父。

「とても良い人なんだ」と。

「何か困っていないか?と聞きに来てくれて、頼むと何でもしてくれるんだ」と。

 

通信販売での買い物の記事を書いた時の、ブックマークコメントでもいただいたけれど、原因のひとつは確かに「寂しさ」なのだろうと思った。

それを感じて、ますます私は辛くて虚しくて、苛立ちが募ってしまっていた。「これ以上、私にどうしろと言うのよ!」と。

 

そのくせ「そんなこと私に頼めばいいじゃない!」と言っていたけれど、 父の気持ちもわかる気がする。

事あるごとに呼び出すことになってしまって、娘が気の毒だと思っていたのだ。これ以上迷惑かけずに、自分でなんとか頑張らなきゃと。

強面で、怖かったけど、父はいっつもそういう人だった。

 

こんな気持ちに付け入るなんて、このニセ坊主めっ!

 

住所を地図で検索すると、お寺なんかない。ただの広場の航空写真を父に見せて説得する。

「お父さんのお金だから、好きに使ってもいい。ありがたかったから、これくらい払いたいなら、それでもいいよ。

でもさ、お父さんの大事なお金が、悪い人の資金源になっているかもしれないんだよ。他の人が騙される手伝いをしてしまってるかもしれないじゃない?」

 

ようやく、父が納得した。

でも、次来た時どうしよう。父と対策を話し合う。

「次は合見積もりを取ります。娘がうるさいから、娘と話してから決めます。」と言うことにした。

そして、今度ニセ坊主がやってきたら、その場で父が私に電話することに決めた。

それから、ニセ坊主が作業することはなかった。

 

父に、もう一つ提案した。

今度、兄姉と一緒に庭の草刈りに帰ってくるからね。

それと、もう少したびたび電話するね。

 

ほんさき

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