小石の眼から見た景色 あらかた50主婦のあったこと録

その辺に転がっている小石のあれこれ体験録です。

顧問の暴力的指導に苦情を入れた話(前編)~私が先生にお伝えしたこと

二男が中学1年生の頃、所属していた野球部顧問の「暴力的指導」について、学校に苦情を入れたことがある。

それは、ニュースになっている、高校サッカー部監督のような殴る蹴るの「暴力」ではなく、「コツン」とバットで腕をこづかれた程度ではあったけれど。  

 

暴力的指導の経緯

二男は帰ってくるなり「S先生に腕を叩かれた」とプリプリしていた。

S先生は、その年の春転任してきて顧問となった、20代半ばの大柄な男性。

腕は、ほんのり赤くなっている。腫れもないし、触って微かに痛いのは「ハートが痛いだけ」のように見える。 

二男によると、輪になって先生のお話を聞いている時、先輩の発した言葉がおかしくて、ニヤニヤしてしまったらしい。

「なにをニヤニヤしてるんだ!人の話を聞く態度がなってない!」

と、S先生は激高し、持っていたバットで腕をこづいたのだそうだ。

先輩の一人が止めに入ってくれたらしい。

 

苦情を入れるべきと判断する 

ところで、こういった場面で子どもの訴えを聞く時は、もちろん真剣に耳を傾けるけれど、心のどこかで冷静に「話半分」で聞くように気をつけている。

子どもは、自分の都合の悪いところは、悪気はなく、つい少なめに語ってしまうことが多いし、子どものこととなると、私は頭にが上りやすいから。

その時も、事実確認のため、後で他の保護者にも確認したけれど、どうやら二男の言う通りのようだった。

 

少し前から、練習試合の合間などに、部員の胸ぐらをつかんだり、怒鳴ったりしている姿が保護者にも目撃されていて、不安の声はあがっていた。

 先輩が止めに入らなかったら、エスカレートしていたかもしれない。

二男より30㎝以上背が高くて、体重は倍あるであろう大人の男性教諭が、怒りでバットを手している姿は、恐怖でしかない。

子どもの態度について、家庭で指導が必要なことは勿論あるだろうけれど、「指導が暴力的」である点について、親として、見過ごすわけにはいかないと判断した。

 

 腕にシップを巻いてあげながら二男の気持ちを確認すると、深刻な顔をして、大げさにしたくないと言う。

「暴力沙汰ということになったら、野球部が活動停止になってしまうかもしれない。野球ができなくなってしまう。」と。

「でもね、今回怪我というほどではないけれど、このままでは、いつか大変な事故になるよ。本当に野球部が廃部になってしまうかもしれないよ。」

学校に事実だけは伝えると、二男を説得した。 

まず担任に電話を入れる

苦情の電話をいきなり校長にかけるのは、良い方法とは思えなかった。人となりもわからないトップに訴えて、思いもよらないマズい対応をされるのも困る。

部活のもう一人の顧問では、苦情を言ったところでどうしてくれるとも思えないし、もみけされそう。

担任がフットワークの軽い熱い人だったので、「相談」という形でお電話した。

「怪我というほどではないけれど、本人はショックだと思うし、親として今後非常に不安である」と。 

大げさにしたくないと子どもは言っているし、誰に連絡をいれるべきか迷ったと言う私に、担任は、

「生徒に関することは、まず担任に連絡してください。担任として把握しておきたいので、今回自分に連絡してくださってありがたいです。」と言ってくださった。 

f:id:honsaki:20190717153155p:plain

 

先生にお伝えしたこと 

 電話をかけたのは朝一番で、S先生から直接謝罪の電話があったのは、部活終了後だった。

まず一通りの謝罪を受けた後、そこに至ったS先生の言い分も聞く。

「最近、人の話を聞く時、よく目配せしたりニヤニヤしたりして、態度が悪いことを注意しなければと思いました。」

「でも、暴力に訴えてはダメでした。申し訳ありません。」 

私は、教育者でも何でもなく、教育について語るのはおこがましいけれど、いち親として言いたいことを言わせてもらった。

 

二男の、人の話を聞く態度が悪く、不快感を与えてしまっている点は、親として家庭でも気をつけていきます。

悪い点は悪いと、今後もどうぞご指導ください。

先生にもご協力いただきながら、家庭でもきちんと注意していきたいと思います。

先生に直接ではなく、不快だったかと思いますが、ご指導が暴力的である点については、私も見過ごせないと思いましたので、学校に連絡いたしました。

 

子どもは小さい頃から野球をしています。

小さい頃からずっと「バットでボール以外のものを打つことは、絶対に許さない」と、それはそれは厳しく指導しています。

野球は、気を抜いて、いい加減なことをしていたら、大けがをする可能性のあるスポーツです。バットは凶器になります。

先生は、「何があっても、ボール以外のものを打ってはならない」と、指導する立場のハズなのです。

 

例え怪我をしなくても、加減していても、先生がバットを手に脅しながら指導していたら、子ども達に「同じようにやっていい」と、間違ったイメージを与えます。

先輩が後輩に、または同級生同士で真似し始めるかもしれません。いつか必ず間違いが起こります。

絶対に「暴力的な指導」は、行ってはならないのです。と。

 

その後、二男が部活を引退するまでの約2年間、保護者として対応したことについて、長くなりましたので「後編」として記事にします。

 

ほんさき

↓ にほんブログ村に参加しています。

にほんブログ村 子育てブログへ
にほんブログ村

★こんな記事も書いています★ 

www.honsaki.com 

www.honsaki.com 

www.honsaki.com