小石の眼から見た景色 あらかた50主婦のあったこと録

その辺に転がっている小石のあれこれ体験録です。

アラフィフの夫が「趣味がない」と悩むので料理を勧めてみた話

長男が一人暮らしを始めた1年半前、ブルーになっていたのは、何故か夫の方だった。

記憶をどう引っ張りだしても、育児も家事も私に丸投げだったように思うのだけど、男心ってやつは難しい。

趣味がなければダメ?焦るアラフィフ 

長男が大学に合格し、一人暮らしの準備などで、しばらくは目が回るような忙しさだった。

家具家電もそろえ、料理や家事もそこそこ鍛え、何とか無事に送り出してから、夫のため息が増え始めた。

あまりにブルーな空気を醸し出すので、ドライブがてら聞いてみる。

未来に羽ばたく息子を送り出し、 キラキラした姿が眩しく見えて、自分がなんだか嫌になってしまったようだった。

もう無敵の時間はないし、もう何者にもなれないし、ライフワークがあるわけでもないし、没頭できる趣味もない。

「あぁ、これしてる時間って楽しい!!」って思えるものすらなんにもなくて「こんな人間じゃダメだ!」って焦るのだ。 

 

いつぞやからか「趣味を持ちましょう」という風潮になり、なんだか焦る気持ちはわかる気がする。

もはや「趣味がなければダメ人間になるぞ」と脅迫されているようだ。 

「この『趣味がない状態』のまま年を重ねたら、呆けたジジババになってしまうに違いない!」ような焦り。 

器用貧乏で趣味がない

不器用な私とは正反対で、夫は器用な人だ。

ピアノを弾けるし、植物を育てることも詳しいし、簡単な工作物は作れるし、折り紙も上手い。実に几帳面に、お菓子の包み紙で鶴を折る。

運動もほどほどできる。短距離も長距離もそこそこ早い。テニスも野球もバレーも並み以上にできる。 

旅行先で体験系に参加すると、大抵上手にこなす。ガラス工芸体験も陶芸体験も、カヤック体験も、そば打ち体験も「もみじ饅頭作り」も。

一緒にいると、こちらが嫌になるほど短時間で理解し、手先が器用なのか、すぐできてしまう。

私には夫の器用さが理解できないし、夫はできない私の不器用さが謎なのだそうだ。

 

「趣味にありそうな系」のことは(絵を描く以外)何でもできるので、さぞかし楽しかろうと思うのだけど、「趣味はない」と言う。

「自分みたいなのを『器用貧乏』と呼ぶんだ。」

「ほどほどこなせるけど、極められたことはないし、そこまで熱意も持てない。」と。

 

f:id:honsaki:20191120154358p:plain

料理を勧めてみた6つの理由

「趣味とは、こうでなければならない」とかいったイメージを勝手にこさえて、またまた縛られてるんじゃないの?

そこそこできるんだから、そこそこで楽しめばいいのに勿体ない。

なんて、気楽な私は思うのだけれど、そこは、まあ真面目な人なのだ。

「何かやってみて、面白いって思えるものが出てくるかもしれないじゃない?とにかく何かやってみたら?」と言っても、

時間や労力やお金をつぎ込むことに罪悪感を持ってしまうらしい。

そうねぇ、玄関周りに花をいっぱい植えようとしたら「食べられない物を育てるの?」と抵抗したくらいだからねぇ。(植えましたよ)

 

それならばと、料理を勧めてみた。理由は3つ。

①始めやすい・・家で少しずつ始められる。失敗しても大丈夫。(レトルトがあるさ~)

②続けやすい・・成果がすぐ見え、やりがいを感じやすい。(おいしいと言わなきゃね)

③実益を兼ね備えている・・時間と労力と材料費等は「食事」に化ける。(楽しみだけに使うのではない)

 

そして、言ってはいないけれど、理由は別にも3つ。

★1.夫が料理をできるようになったら、私の家事負担が大幅に減る!

★2.私が外出する時も、病気で寝込んだ時も「よろしく~」と任せられる!

★3.もしも私が先に旅立っても、ちゃんと食べていけるから安心。

 

一から作ったことがあるのは、インスタントラーメンと目玉焼きくらいか?という夫。

休日、料理する私の横で「見習い」からの スタート。

材料を冷蔵庫から出すとかしまうとか、途中で道具を洗うとか、炒めるだけ、カレーを混ぜるだけでも、結構楽しそうだった。

 

1年半が経過し、はてさて現在の姿はどうなっているのか。長くなってしまったので、それはまた次回。

ほんさき

↓ にほんブログ村に参加しています。 

 にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ
にほんブログ村

にほんブログ村 子育てブログへ
にほんブログ村  

★こんな記事も書いています★   

www.honsaki.com 

www.honsaki.com 

www.honsaki.com