「弁護士なんて、ドラマの中でしか見たことないわ~」
というレベルだった私は、少々ややこしい相続問題を抱えてしまい、一から弁護士を探すこととなったのでした。
※依頼目的によっては、参考にならない場合もありますので、ご了承ください。
弁護士を探せ!
「法テラス」に相談し、自分の抱えている問題は、「弁護士にお願いして、手続きする」がベストだとわかったのですが、
さあ、そこからどうする??
「法テラス」では、法律相談を希望すると「相談を受けられる窓口」を教えてもらえますが、個別の弁護士を紹介してもらえるわけではありません。
私の場合は、「相談を受けられる窓口」として、県弁護士会の法律相談を紹介いただきましたが、
当番弁護士(どのような方か選べない)による法律相談で、30分 5,000円。
どんな弁護士かわからない相手に、どこまで伝わるか(30分はあっという間)わからなくて、5,000円。
弁護士に相談するには一般的な金額ですが、コメに換算すると決して安くはありませんよ。
つい、「コメ何キロ買えるかな。」なんて考えてしまって、お断りしてしまったのでした。
はてさて、一から自分で探さなければならないのだけれど、都合よく「弁護士の知人」なんていないし、
「あぁ、この間お願いした弁護士さん、よかったよ~」なんて会話、普通の主婦はそうそう耳にしない。
上司や親戚やらのツテを頼ると、万一気の合わない人だった時に断れなくて困るかもしれない。
とりあえず「弁護士 探す」で検索し、何が良いやら判断もつかないので、目についたものからアレコレ開いてみたのでした。
弁護士ポータルサイトを利用する
私が実際に探していたのは4年程前ですが、当時と比べると、今は色々なポータルサイトがあり、コンテンツも充実しています。
探すだけでなく、探し方や注意点など、参考になる記事もあります。
↓↓↓(私の記事よりはるかに役に立ちます。書いていてなんですが(;'∀')・・。)
「日本弁護士連合会」のサイトもありますが、私は「ちょっと使い辛い」という印象でした。
弁護士ポータルサイトのメリットは、やはり、自力ではとても探しきれない「情報量の多さ」。
相談したい内容や、事務所の所在地を入力し、弁護士を探すことができます。
検索結果から弁護士を選べば、問い合わせ先はもちろん、プロフィールなども見られますし、
解決事例や、利用者の声が掲載されている場合もあります。
ただし、検索結果上位に掲載されるか否かは、弁護士側が払う料金の関係があると思われるので、
「検索結果上位だから実績ある、いい弁護士」なんて勝手に考えてしまわないよう、気をつける必要はあります。
初回無料相談を複数個所利用してみる
ポータルサイトを利用し、気になる弁護士を数名ピックアップして、個々のホームページを見て、さらに詳しい情報を集めます。
ピックアップする際の、相談内容以外の条件は、私の場合「通いやすさ」と「弁護士の年齢」。
何度も、事務所に相談に出向くと思っていたので、自分が通うのに苦にならない場所であることが大切だと思ったのです。
実際は、メールでのやり取りが多かったので、そこまで気にしなくてよかったのですが(;'∀')
では、自分の居住地の近くが良いかと言うと、そうでもありません。
弁護士事務所は、法務局や主要な駅の近くが多く、居住時によっては選択できるほどの数がない場合があります。
選択肢は多い方がいいと思います。
年齢に関しては、私のただの個人的なイメージで、一定の年齢以上の方は選択肢から外しました。
キャリアがあっても、お考えが古い可能性があるし、何より「私が恐縮して対等に話せなかったら嫌だな」と思ったので。
数カ所に絞ったところで、電話をかけ、相談する場合の対応について質問してみました。
電話の印象があまりよくなかったところはリストから外し、
結局、「初回相談30分無料」の弁護士事務所、2か所に予約を入れ、実際にお会いすることにしたのでした。
初回相談を複数個所で利用することが、最初、少し申し訳ないような気がしたのですが、
「言ってみれば『相見積もり』を取るようなものだわ!」と開き直ったのです。
と言っても、弁護士費用は、事務所ごとに定められているものの、それ程違いは無いようでした。
いくらかかるか?は、事務所ごとの違いより、依頼内容によります。
「着手金」は、話し合いの段階で解決するか、裁判所にお願いすることになるかで違ってきます。
最後の「報奨金」は「得られた額の10%もしくは〇0万円どちらか低い方」などと、事務所ごとに定められています。
その他、「手数料」や(書類作成料とか)「実費」(日当、交通費など)がかかりますが、それも依頼内容の複雑さ次第です。
費用には大して違いが無いので、お会いした時の印象の「相見積り」を比べて決めるしかありません。
最後は自分との相性で決断する
【相談1カ所目】
相続問題に関して実績豊富な中堅弁護士の弁護士事務所。ホームページには余裕に満ちた微笑みの顔写真。
複数の弁護士を抱えた、大きな事務所でした。
入口は立派でピカピカ。中に通されただけでカッチカチです。
対応してくださったのは、若く麗しい賢そうな男女ペア!胸には光る弁護士バッジ!
「これはドラマかなにかですか??」
30分で説明できるように、必死でまとめた話を、真剣に親身に聞いてくださったお二人でした。実に好印象!
でも、実に事務的。
ややこしいだけで、お得感ゼロ案件の自覚はあるので、文句なんてありません。
ただ、実績ありの中堅弁護士だから選んだのに、担当されるのは、このお二人となるのだな~(麗しいけどね)。
【相談2カ所目】
全国展開中の大手弁護士事務所の当県支社。何でも「対応分野」になっている若手弁護士の事務所。
どうやら、オープンしたばかり。弁護士は1名のみ。ビルの一室の小さな事務所でした。
話を真剣に親身に、前のめり気味に聞いてくださいます。
どんな解決方法が考えられるか、少々熱く語られます。質問にも熱心に答えてくださいます。
しかし、ちょっとそそっかしいような(そのメモ、ちょっと間違ってます)、
ちょっと熱すぎるような(まだ依頼してないのにもう動き出しそう)
あなた一人じゃ頼りないような・・・。
それぞれの事務所に「後日正式にご連絡します」とお伝えし、いったん帰宅。
さぁ、どちらにしよう。
私は、結局2カ所目の、ちょっとそそっかしそうなY弁護士に、「正式に依頼したいのですが・・」とお電話したのでした。
ご相談する時に、あまり緊張しなかったこと、
熱意があって、フットワークが軽そうだったこと、
いざという時は、本社の他の弁護士がフォローしてくれる体制があること、
そして、自分と相性がよさそうだったから。
ややこしい案件で、長丁場を共に闘うことになりそうだったので、自分との相性が一番大切かなと考えました。
専門的なことは、どの弁護士でもある程度のレベルはあるでしょう。
自分の身内のことを洗いざらい話し、自分の気持ちを伝える相手に、いちいち緊張したくないし、
立派過ぎたら(Y弁護士、ごめんなさい(;'∀'))恐縮して、小さな疑問も、要望も口に出しにくい。
専門家に口は出しにくいけれど、自分の案件は、自分が主役。
お任せするのではなく、自分が一番納得いく結果になるように、専門家にお手伝いをお願いするという考え方でいたいなと思ったのです。
Y弁護士は、ちょっと頼りない面もあったけれど、「仲間」のような意識で一緒に頑張ってくださる方でした。
全て終了した今、振り返ってみると「やっぱり直感を信じて正解だったな」と思えるのでした。
ほんさき
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