小石の眼から見た景色 あらかた50主婦のあったこと録

その辺に転がっている小石のあれこれ体験録です。

相続がややこしかったワケ~相続アレコレあったこと録3

私の抱えた実家の遺産相続は、ちょっとややこしかったのですが、
さて、そのワケは、以下の①~⑤のうち、どれでしょう?

①遺産総額が多い
②相続人の数が多い
③相続人の中に非協力的な者がいる
④遺産の中に「超田舎」の不動産が複数ある
⑤遺言書がなく被相続人の意思が不明

 1つだけでもややこしいのに

 さぁ、正解は・・・①以外全部(②~⑤)!1つだけでもややこしいのに(;´д`)トホホ

 不謹慎な考えと眉をひそめる方もいらっしゃるでしょうが、せめて①も入っていれば、頑張りがいもあるってものです。

頑張って、ややこしいことを整理して、それなりにお金を相続できるならモチベーションもあがります。
ほんと不謹慎ですけど、本音です。

しかし、遺産の額の多少は、ややこしさと比例しません。(マイナスの場合は、経験していないのでわかりませんが。)

ドラマの中のように、お金持ちの親の遺産を巡って、きらびやかな世界の住人が火花を散らすだけが「ややこしい相続」ではないのだな~と
しみじみ実感しました。

②は、単純に、話し合う人数が多くなるので、意見さまざまとなり、ややこし度はUPします。

③協議自体できなくなるので、専門家の力を借りることになり、ややこし度がスーパーUPします。

④仮に「等分に分けよう」と思っても、その価値の評価が難しく(田舎なので売れない)押し付け合いになったりするとややこし度UPします。

⑤遺言書がないので、どのように分けるのか?から話し合わなければなりません。
(もしかすると、変に不公平な遺言書があった方が揉めたかも?とも思います。) 

相続人の一人と連絡が取れない

最もややこし度UPさせたのは、「相続人の中に非協力的な者がいる」ことでした。

レアなケースなのでしょうが、私の場合、長兄が急に、理由は誰にもわからないまま、親兄弟と関係を絶ってしまっていたのでした。

親の介護はもちろんのこと、危篤の連絡をしても、亡くなっても顔すら見せない。

着信拒否で、電話はつながらず、メールも無視。
公衆電話から数回は電話がつながるものの、出なくなった他県に住む兄。

訪ねると、家族仲良く生活している様子だけれど、呼びかけても出てはこない。

父の預貯金や土地を何とかしようにも、相続人全員の同意が必要となりますが、
署名押印を求める書類を送っても、返送してこない。

遺産相続について話し合うどころか、話し合いの席に引っ張り出すことすらできません。

時間ばかりが過ぎ、実家をどうするのかも定まらず、固定資産税もこちらが支払い・・

ある時、ふと考えました。
このまま放置して、もし私の代で解決できなかったら?
息子たちが、あの人(長兄)の子どもや次兄の子どもたちと話し合うのだろうか?

あの人のために、私の息子たちが迷惑するなんて、絶対に納得いかないわ(怒)!!

それから、末っ子ではあったものの、私は弁護士を決め、解決に向けて動くことにしたのでした。 

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ややこし度を下げるために

いざ遺産相続が始まった時、できるだけ「ややこし度」は低い方がいいですよね。

各家庭の事情にもよるでしょうが、今からできることは取り組んでおいたほうがいいと思います。

遺す側は自分の財産を整理する

遺産を残す立場の場合(私はこちら側に近づいていますが・・)は、不要な口座を解約したり、預貯金等を少し整理して、
わかりやすいようにしておいた方がいいと思います。

生命保険関係もわかるように。(後から発覚したものがいくつかあって、アタフタしました。)

田舎の不動産は、「負動産」になってしまう場合があります。
「親から相続して名義変更してなかった!」なんて土地があったら大変なので、ちゃんと手続きして整理しておきましょう。

父は、遠方に、狭い土地を複数、点々と持っていたのですが、
その土地の近くに知人がいるうちに、売るなり譲るなりしてくれていたらな~と正直思いました。(もう、売れる見込みは、ほぼありません( ノД`))

遺言書に関しては、私の場合、変に不公平な遺言書があっても揉めたと思います。

遺言書があまりに不公平だった場合、書類として有効だとしても一定程度の財産(遺留分)を請求されるなど、争いは起こるからです。

争いは起きなくても、変にわだかまりの残るような遺言書は考え物だなと思います。

家族関係を見直す 

家族には色々なケースがあるでしょう。

特殊なケースには当てはまらないかもしれませんが、まずは、不謹慎と言わず、親が亡くなった後、家や土地はどうするか、
家族で早めに話し合っておく方がいいと思います。

そもそも、親の財産ですから、もちろん親本人の希望が第一ですが、
互いの気持ちを確認しないまま、一方的に遺言書で残すやり方では、後々禍根を残すように感じます。

よかれと思って土地を遺しても、実は迷惑に思われたり、
不公平感が残って、その後兄弟仲が悪くなったりしたら本末転倒ですよね。

 

そして、疎遠になっている家族がいたら、できれば最低限の連絡を取り合うくらいには改善できるよう、働きかけてみるのもいいかもしれません。

できれば、親自身が、自分で動けるうちに。

また、私の長兄のように、何らかの理由で親兄弟とスッパリ縁を切りたい人は、
親が亡くなった時、相続放棄の手続きをする(知ってから3か月以内)か、
送られてくるであろう同意書等の書類の対応など、最低限の対応は必要になります。

そこに対応してもらえなければ、他の相続人が非常に迷惑します。
「逃げてほったらかしにしておいたら、いつの間にか解決する」なんてことはありません。

虐待から逃れるなどの極端なケースは除きますが、
「大人なんだから自分の決断に関わる後始末くらい自分でやれよ」というのが、
さんざん苦労させられた者の本音です。

 

亡くなる前から相続について考えるなんて・・と躊躇するかもしれませんが、
いつかは訪れるものとして、できるだけの手は打っておいた方がいいと思います。

無駄に辛い思いをしなくて済むように。

相続が発生する時は、つまり大切な人が亡くなった時。
ただでさえ、悲しみの中にいるのですから。
 

ほんさき

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