40年ほど前に「ニュータウン」として開発された古い住宅街に住んでいます。
住みやすいところではあるけれど、何しろ色々と古いのです。
その一つが「歩道」。
古い歩道は傾斜だらけで危ない
2005年に「歩道の一般的構造に関する基準」が改正されたので、新しい住宅街などの歩道は、フラットで歩きやすく整備されています。
しかし、古い住宅街は、下図の「これまでの歩道」が多いと思います。
私の住む地域も「マウントアップ形式」が延々続いています。
https://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/06/060203/01.pdf
延々続く歩道は延々続く住宅に沿っているので、歩道は「車両乗入部」だらけ。
しかも歩道は狭く、乗入部の平坦部分はごくわずかしかありません。
平坦と思ったらナナメになり、また平坦に戻り・・。
ヒール履いていかなきゃならない日なんて、歩けたもんじゃありません。
この傾斜の危険なところは、坂と違い、前後と左右どちらにも傾く点です。
歩くだけでなく「車輪」のついたものがあると、制御できなくて更に危ない思いをします。
子どもをベビーカーに乗せている時は、相当な力を入れて傾斜に耐えなければならず、怖い思いをしました。(逞しくもなりました。)
車イス介助して親と散歩したいと思っても、かなり危険です。
手押し車(シルバーカー)を押して歩く高齢者は、制御できないのでかえって危険。
健康のために散歩しましょうなんて言われても、高齢になると、バランス感覚も老化するので、傾斜があるところを歩くだけでも、大変危険なのです。
交通量が少ない時間帯は、平坦な車道を歩いた方がむしろ安全なくらい。
しかし、いくら「傾斜だらけの歩道は危ない」と言っても、自力で何とかなるものでもなく、各々転ばないように気をつけるしかありません。
転倒防止に足底感覚トレーニング
「転ぶ」と言えば、転倒防止の注意ポイントとして「段差」のイメージが強いと思いますが、
わずかな高低(マットの厚みとか)や、「傾斜」も注意が必要です。
私も、視覚に少しハンデがあるので、よく転ぶのですが(;'∀')ハッキリ見える段差は、気をつけるので意外と転びません。
ちょっとやそっとのつまずきならば、若いうちは「危なかった~(;'∀')」くらいで済んでいたものが、
年々危険度が増してくるのは、反射神経の老化もありますが、「足底感覚」の老化も原因の一つです。
(足が上がりにくくなるとか、他にも色々原因はあります。)
人が平面以外でもバランスを保てるのは、「足の裏の感覚」のおかげでもあるのです。↓↓↓
ちょっとした凸凹や傾斜を足の裏で感じることによって、身体が自然にその凸凹やナナメに対応して、無事に歩くことができます。
この感覚が鈍ると、身体は地面の様子がわかりにくくなり(視覚のみになる)対応が鈍るのです。
シキ さんによるイラストACからのイラスト
以前勤めていた病院でも、高齢者のリハビリに「タオルギャザー」のレクレーションを取り入れていました。
転倒防止には、足の筋トレなどだけでなく「足底感覚トレーニング」も大切です。
↓↓↓リンクを貼ったページの下方「足底からの刺激レク」などは、
自宅で簡単にできるので、 おススメです。
傾斜以外も危険がちらほら
普段の移動手段が「歩き」な私が、歩いていて危ないと感じるのは、歩道の傾斜以外にも、特に以下の2点。
①音もなく駐車場から滑り出す、歩行者見てない高齢ドライバー運転の電気自動車
(エンジンの音がしないので歩行者からもわかりにくい)
②庭で放し飼いの(むちゃ吠える)ワンちゃん
(いきなりフェンスに走ってきてギャワンギャワン吠えるのでビックリして転びそう。)
近所を歩く時も、アンテナ張って細心の注意が必要になってきました。
散歩でも、のんびりぼんやりって訳にはいかないのは、ちょっと残念ですが、
傾斜で転ばないように足底感覚トレーニングをしつつ、ケガしないように気をつけなくては。
そうそう、ぼんやりしていると「職務質問」もされちゃうしね(-_-;)。
ほんさき
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