小石の眼から見た景色 あらかた50主婦のあったこと録

その辺に転がっている小石のあれこれ体験録です。

「台所育じい」続けるポイント~アラフィフ夫の趣味が「料理」になるまで

週末の朝「今日何食べたい?」と二男に尋ねると、
「タンドリーチキンかな?トンカツ!からあげもいいな~!
お昼は焼きそば、いや、冷やし中華かな・・・」

挙がってくるメニューは、ほぼ夫の担当メニューで、夫はまんざらでもない様子。
よしよし、今週末も料理メイン担当は夫で決まりね!(*´艸`*)ムフフ 

そんな夫も、2年ほど前は、料理をほとんどしたことがなく、「見習い」スタートでした。

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料理は「慣れ」の部分が大きいなと、私は思っているのです。
レシピを見ながら、華やかな料理を張り切って年に数回作るより、とにかく経験を積んで、慣れることかなと。

アラフィフ夫の趣味として「料理」を勧めてみたものの、上手くできなければ、「趣味」なのに逆にストレスになってしまう。

そして上手くなるためには、「慣れる」こと、続けることが大切。

何とかやる気を保って「台所育じい」続けるために、私がちょこっと気をつけたポイントの話です。

ハードルを下げる

いきなり「さぁ、料理してみよう」と言っても、慣れていない立場からすれば、「何から手をつければいいかすらわからない」。

目の前に高い壁があってはやる気も失せます。
始めるためには、まずは、ハードルを下げることかなと思ったのです。

「見習い」からできることを段階的に

我が家の場合、子どもが親のお手伝いをしているうちに、何となく次に何をするのか体得していくように、まずは「見習い」から。
(後ろをウロチョロされて邪魔なことこの上ないですが、そこは我慢です。)

見習いしてもらいながら、なぜ次にこうするのか、なぜ先にこれから切るのか・・
説明しながら、段取りの大切さを知ってもらいます。 

作業を見せつつ、
「キャベツと人参とって~」「次はお肉出して」「余ったタマネギラップしてしまって」「卵割って」
「私が炒めている間に、まな板と包丁洗って」「ザルとボールも」「食器拭いといて」・・
と、次々に細かく指示を出し、とにかく動いてもらいます。

やがて、簡単な1品の「炒める」だけを任せ、
様子を見ながら「+味付け」にトライしてもらい、
次は、その1品の「材料を切るところ」から全部任せる。

少しずつ段階を追って、最終的には、夕飯全品(+途中の道具片付けまで)任せます。

 つまずきポイントをカバーする

料理に慣れている側からすると、何を苦にしているのか「つまずきポイント」が今一つわからないことがあります。

夫に聞いたところ「つまずきポイント」は、特に以下の3つでした(人によると思います)。
・包丁を使うこと全般
・特に肉を切ることが苦手
・何か作ろうと思っても、材料がどのくらい必要か、量がわからない

苦手も徐々に克服してもらうとして、最初はカバーしながら、苦手を避けながらという工夫もありです。

苦行になると、楽しくなくなって、やる気がみるみるしぼんでしまいます。

「つまずきポイント」は、しばらくこちらがカバーしたり、

・ピーラーなどの道具を使ってできる1品から習得する
・ひき肉、こま切れ肉、手羽先などなど、包丁不要の肉料理から習得する
・カレールーの箱の材料通りに作ってみる(秤使ってもOK)
など、回避しながら、できることを増やしていきました。

買い物に行こう

夫によると、食料品の「買出し」は非常に重要なのだそうです。

子どもの頃から、買出しも料理の手伝いもしてきた身としては、ピンと来なかったのですが、
「自分で買い物に行った方が、料理のハードルは下がる」と夫は言います。

そう言えば、以前の職場では、あるヘルパーさんが、夕飯作りに利用者宅を訪問すると
「冷蔵庫には白菜とカレー粉しかなかった」なんてことも・・・(何を作られたのか??)。

「冷蔵庫にあるもので、何か作って」は、確かにハードルが高いのかも。

我が家では、基本的に一緒に買い物に行き、メニューを相談しながら買うものを決めています。

材料をアレコレ自分で選ぶと、やる気もUPするようです。
私は、買う時のやる気が、作る時にはどこかに行ってしまうことが多いのですが(;'∀')。

男心?(少年の心??)をくすぐる

特に我が家の場合ですが、やる気が続かないことには、話になりませんので男心?(少年の心?)をくすぐります。
・・といっても、これが男心かどうかは、ちょっと自信ありませんが。

まずは「形から入る」でもよし

エプロンも、ちょっとカッコイイ仕様を買い、興味を持った専用の道具も
「えーそれなくてもよくない??」と思っても購入反対せず、

包丁も夫用のものを自分で選んで購入。テンションは上がったもようです。

「これ作ってみたい」と興味を持ったものは、(なんだそのメニューは??と思っても。)トライしてもらいます。

任せる部分は、「楽しいこと」から

見習いの後は、「材料を切る」地味な作業より、
出来上がりに近い「炒める」とか「味付け」とか「仕上げ」から任せます。

もちろん、切るのが苦手だったこともありますが、
「作ったぞ~」を実感して、より楽しそうでした。

納得できる話し方に気をつける

少年の心は傷つきやすいので、話す時は気を遣います。
夫の場合、割と細かく、理由も説明し、納得できる方が素直に聞いてくれます。

出来が今一つでも、良い点に目を向けつつ、
「テキトーに」と言いたいところを細かく指示し、なぜそうするのか理由を説明します。(メンドクサイ)

そして、仮に失敗かも?という出来でも、できたものは否定せず(今一つのものをむやみに褒めても傷つく)、
改善点を伝える時は、「よりよくなるためのアドバイス」であることを前面に出すようにします。(メンドクサイ) 

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 「台所育じい」の目的を忘れずに

夫が慣れるまでの間は、夫の趣味と割り切り、家事分担と考えず、無理強いしないことを心がけていました。

「台所育じい」のうちから「家事分担」を意識してしまうと、
「ちゃんとやってくれて当たり前」のような気持ちになって、イライラしてしまいそうだったので。

全般言えることは、とにかく「メンドクサイ」
おまけに、ずっと家事全般、私に丸投げだったことを思い出しては、妙に腹立つこともしばしば。

「え~今日はお母さんが作ってよ~。今日ニュース見たいし・・」なんて日曜日の夕方言われたら、

私は、今まで、毎日仕事も子育てもしつつやってきたわ!
趣味じゃないから、やりたくなくても、高熱出た時もやってきたわ!(ついでに私もニュース見たいわ)
と、恨み言の一つや二つ言いたくもなります。

でも、今までについて文句を言うことが目的ではないのです。

目的は、「料理は私の方が上よ!」とマウント取ることでもなく、仕返しでもなく、
家事を「自分のこと」と、とらえる意識を持ってもらうコト。
これから先も、共に生きるパートナーでいるため。

そうしていく中で、結果的に、いずれ自分が楽になるなら、それでいいかと思っています。

私が寝込んだりでもしたら(もしかして先立ったら)、夫にとって趣味ではなく、やりたくなくても、嫌でもやらなければならないことになります。

その時、しっかり頑張ってもらえるように、今は「趣味」でも、続けてほしいなと思っています。 

夫はアレコレできるようになったので、そろそろ我が家の「台所育じい」は終了。
趣味は「料理」で、最近お菓子作りまで興味が出てきました。

今では、その他の家事にも積極的になり
「家事全般の私の手抜きがバレるのも、時間の問題」と、実は、戦々恐々としています。  

ほんさき

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