「雑談は苦手だわ~」と、内心では思っているのです。
保護者会とか、自治会の集まりとかでの「やらなきゃいけないコト」以外の隙間時間は、
「時の経つのが、まぁなんて遅いんでしょう(-_-;)」なんて思っているのです。
とはいえ、アラフィフともなれば話のネタは積み重なり、苦手なりにも何とかこなせるようになってきました。
そう言えば、先日、数年ぶりに連絡をくれた彼女と同じ職場にいた頃、
意識して雑談用の小ネタを集め始め、思わぬ副産物にも気付いたのでした。
ピリピリ職場とブルーな私
母が他界した後、長く続けた職場を辞め、転職しました。
父の新しい病気も見つかり、「遠距離介護+子育て」と両立しやすい仕事を求めて。
タイミングよく転職できたその職場は、人員が削減されたばかりで、上司はいつも気難しい顔。
部署全体の雰囲気はピリピリ(-_-;)。
私はと言うと、
1人暮らしになった父の生活をどう支えるか不安は募るし、
息子たちも、高校受験やら、少年野球やら、何かと親も忙しい。
心機一転のつもりが、結構ブルーな日々を過ごしていました。
机を並べて仕事をすることになったYちゃんは、ちょっと年下のオシャレなママさん。
かたや、私は日々くたびれてボロッボロ…。
お互いに、
「ちょっと話が合わないかも…?」
「ちょっと何話していいかわからない…(;´・ω・)」
と、思ってしまっていたのです。
小ネタを探してストックする日々
一緒に働く以上、口をきかないなんてあり得ないし、
「仕事のことだけ話す」ってのも、どうにも話しにくいし、
昼休みもずっと隣だし、どうせなら気持ちよく過ごしたい。
でも、雑談は苦手なんだよーーー!
相手の好みも、気に障るポイントもわからないし、
何に傷つくのかもわからないのに、うかつなこと言えないんだよーー!
悩んだ末に、季節のコトと、ちょいとした自虐ネタから雑談スタート。
ネタ切れ防止のため、何とか話題を集めようという意識が働き始めました。
日々、通勤途中に、家事をしながら家族と過ごしながら、
せっかくなら、彼女が面白がってくれそうな、ちょっと楽しくなりそうなネタをみつけたい。
「今朝、通勤途中のあの池でさ、カメが甲羅干ししてたよ。」
「近所のジンチョウゲの花が咲いて、イイ香りがする。」
「今日のバスの運転手さん、アナウンスが面白い人だった~。
『今日もぉ、皆さまぁ、お仕事、頑張ってぇ~…くださいっ!』ってマイクで言うのよ~。」
なんてことない小さな話題を、「へぇ~(*´艸`*)」 と聞いてくれるのが嬉しくて、
日々小ネタを探してストックするようになりました。
まだ寒いのに、庭の花ニラが一輪咲いているのを発見した時は、
「そうだ、『花ニラって、本当にニラ臭いんだよ~。』って、Yちゃんに話そう。」
なんて、ストックしながら、話す時をイメージしてちょっとワクワク。
上司は相変わらず眉間にシワを寄せている人でしたが、
彼女のおかげで、出勤もあまり苦に感じなくなっていったのでした。
苦手対策の思わぬ副産物
日々生活していると、いろんなものやニュースが目に付くけれど、
雑談用にはちょっと面白くてちょっと楽しくて、明るい気持ちで仕事を始められるネタがいい。
苦手な雑談対策のために「何か楽しい小ネタ」を探しているうちに、
「今度話そう!」と、記憶の中に面白いことをストックしているうちに、
思わぬ副産物に気付きました。
イヤなことが見えなくなるわけではないけれど、「イイことないかな~」と意識していると、
なんてことないことがキラキラして感じたり、
見過ごしがちな、季節の小さな変化に気が付いたり、
気持ちが少し明るくなる。
数年後、更に転職し、Yちゃんとはすっかりご無沙汰しているけれど、
苦手な雑談対策の小ネタ探しは、もうクセになっていて、
今でも、面白いことがあると「あっこれ今度話すネタにしよう!」と
咄嗟にストックします。
この1年、連日コロナ関係のニュースばかり。
暗く不安なことばかり目についてしまいます。
嫌なことから目を背けてばかりはいられないけれど、日々の些細な明るいネタを集めて、気持ちを明るくするのも大事だなと思っています。
ただし、最近は新たな問題発生!
どうにも忘れっぽくて、せっかくストックしたモノが
いいタイミングで引き出せないのです(;'∀')。
まあ、それさえも
「『あぁ、今言おうと思ったコト忘れた~年だわ~(;'∀')』って思うこと増えたわ~」
と、今度面白おかしく言ってみようと、
「話すネタ増えた」くらいに思えばいいかと開きなおっているところです。
ほんさき
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