今、50代なので、もう40年ほど前、
「月の光は青かった」と思うのです。
それが「良い・悪い」ではなく、
「昔は良かった」なんて言いたいのではなく。
残念なお天気に中秋の名月
今年(2021年9月21日)は、中秋の名月。
その名月が「満月」ということで、ニュースにもなっていましたね。
中秋とは、旧暦(太陰太陽暦)での8月15日。
つまり暦の上での「秋」の真ん中。
月の軌道の関係などから、必ずしも満月とは限らないそうです。
楽しみにしていたのですが、こちらは、よりによって、夕方から生憎の雨でした。
21日は、祝日の合間ということもあって、
職場のクリニックには患者さんが大勢来られ、1日中なかなかにハード。
クタクタのまま、バタバタと夕食準備して、お風呂準備して、洗濯物片付けて…
…待っても待っても我が家のメンズは帰ってこない。
(二人とも忙しいのはわかるけれども…)。
皆の夕飯をすませ、メンズを急いで寝かせ、片付けして、
日付変わってしばらくしてようやくお風呂。
ボーっとシャンプーしてたら、何故か目を開けてしまって、無茶苦茶しみました。
「は~。なんか今日、忙しいばっかりでイイことなかったわ~」
くさくさしながら布団にゴロンとなると、なんだか窓の外が明るい??
確か、雨が降っていたのに、明け方も降る予報だったハズなのに、
雲がはれ、窓の外に満月の名月です。
おおぉー!ラッキー!!
今日忙しくて、寝るのが遅くなってしまったのは、このために違いない!
おかげさまで、いい気分のまま、ぐっすり眠りました。
(朝は雨が降ってましたΣ(・ω・ノ)ノ!)
子どもの頃、月の光は青かった
運よく名月を見られて、ホクホクしながら布団の中で思ったのです。
「子どもの頃、月の光は青かったな」と。
田舎育ちの私は、子どもの頃、満月の明るさにふと目覚めることがありました。
そっと外を見ると、静かで幻想的な景色が広がっています。
まるで昼間のように明るく、けれど色がなく、
ブルーのガラス越しに見ているような、透き通った明るい藍色の世界。
山も田も、遠くの家も、稲も草も、全てが青い光に照らされていました。
音のない、違う世界にいるようで、いつまでも眺めていたい景色でした。
☆久々に絵を描いてみました☆
今、明るく美しい満月と、その光を浴びる景色を眺めても、青いとは感じないのは、
多分、見える景色が家々やアスファルトばかりだったり、
何かしらの光が灯り、どこからか車の音が聞こえるからなのかもしれません。
それとも、私のワクワクする気持ちが落ち着いてしまったのかもしれません。
ふるさとも随分雰囲気が変わりました。
今、ふるさとで名月を愛でても、もう青くはないのかもしれません。
ドビュッシー「月の光」
突然ですが、私は、いわゆる「クラシック」が、あまり好きではない子どもだったのです。
今でも「よくわかるか?」と言われたら、わかりません(^^;)
親にいくら眉をひそめられても、流行りの歌を歌う方が断然好き。
クラシックは音楽の授業中「音楽鑑賞」で、聴かねばならないモノ。
「あ~ぁ、音楽の授業って必要なのかな~」なんてウンザリしていたのです。
ところが、ある時、その音楽鑑賞中に、私は衝撃を受けました。
それが、ドビュッシーの「月の光」。
「この人(ドビュッシー)も、きっと月の光が青いと感じるに違いない。」
音を聴いて、目の前に景色が広がる気がする初めての経験に、
昔の遠い国の人に、親近感を覚えたのでした。
後にも先にも(多分)、こんなに感動した曲はありません。
☆「TAKU-音 TV たくおん」からお借りしました。
☆ウィーン在住ピアニスト「たくおん」さんのYouTube
「クラシックはさっぱり?」な私でも、思わず楽しくなってしまう動画がいっぱいです(^▽^)
くさくさ気分も一瞬でかき消す。
月の光には、そんな幸せな力が秘められていますよね。
満月じゃなくても、夜空を見上げて、イイコト探していきましょう。
ほんさき
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