小石の眼から見た景色 あらかた50主婦のあったこと録

その辺に転がっている小石のあれこれ体験録です。

「もの忘れ外来」受診に付き添う~義母のヘソクリがありません③

昨年末に「もの忘れ外来」を予約しようと電話をかけたのですが、年明けまで予約が取れない状況でした。
きっかけは、義母のヘソクリがなくなってしまったこと。

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ヘソクリなので、義父に隠れてコソコソ探すも、捜索は難航。

始めは「もしかすると、泥棒??」という思いもありましたが、
どうも、義母のもの忘れが原因のようです。

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「もの忘れ外来」を探す&予約する

「もの忘れ外来」の受診を勧めるのは、正直気が引けたのです。
一応、義理の(いわゆる嫁の)立場ですし。

それでも、義母自身が自分の「もの忘れ」に不安を感じている様子だったので、
「試しに行ってみますか?」と尋ねてみると、

「心配なので行ってみたい」と前向き。
それならばと、「もの忘れ外来」を受診することにしました。

最近「もの忘れ外来」と、よく耳に(目にも)するようになりましたが、
それでもいざとなると、どこを受診してよいものやら、迷います。

色々検索していたら、「認知症疾患医療センター運営事業」なる文言にたどり着きました。

全国で、認知症疾患医療センターなるモノを整備しようとしている様子。

【認知症疾患医療センター運営事業】

○認知症疾患に関する鑑別診断や医療相談を行うほか、地域での認知症医療提供体制の構築を図る事業(H20年度創設)

○本人や家族に対し今後の生活等に関する不安が軽減されるよう行う「診断後等支援」や、
都道府県・指定都市が行う地域連携体制の推進等を支援する「事業の着実な実施に向けた取組」なども実施

○実施主体:都道府県・指定都市(病院または診療所を指定)

○設置数:全国に488カ所(令和3年10月現在)
【認知症施策推進大綱:KPI/目標】全国で500カ所、2次医療圏ごとに1カ所以上(2020年度末)

(引用:認知症疾患医療センター(概要)https://www.mhlw.go.jp/content/000839125.pdf|厚生労働省)

主な認知症施策について |厚生労働省

そして、整備状況も公表されていました。

認知症疾患医療センターの整備状況について↓↓↓(令和3年10月現在)https://www.mhlw.go.jp/content/000839128.pdf

比較的近くの病院が「認知症疾患医療センター」とされていたので、まず電話をかけてみます。

私が電話した番号は、病院内の「認知症疾患医療センター」直通。
「もの忘れ外来」の予約だけでなく、まずは家族からの相談だけでも受け付けられていました。

まず、ヘソクリ紛失事件のことを中心に話し、
義母の年齢、何か他の病気等あるか、他の気になる症状などをお話し、

「本人の希望(ここが一番難しいらしいです)もあるので、『もの忘れ外来』の受診を希望します」
とお伝えすると、その電話で日時調整し、予約をとることができました。

「もの忘れ外来」を受診する

「付き添いは、ご本人の状況を把握されている方で、是非、お子様世代の方にお願いしますね。」

と病院から言われていたので、「自分がついて行く」と張り切っていた義父は、お留守番。
夫と私が付き添います。

受付後、まずは相談員さんと義母の面談(割とゆっくり聞いてくださいました)。
そして、身長、体重、血圧などの測定、心電図、胸部レントゲン、血液検査などを行った後、脳のMRI検査へ。

待ち時間の間、家族は家族用の質問シートを、本人の目を気にせず記入できました。

そして、先ほどの相談員さんが待合室に来られ
「ご本人の前では話しづらかったことがありますか?」と聞き取りしてくださいました。

MRI検査後は、医師の診察。
診察室で、いくつかの認知症テストが始まりました。

耳にしたことのある「長谷川式」のテストに加え、
今日の年月日、総理大臣の名前、昨年のニュースを何か挙げる…。

後ろで聞いていると
「急に言われたら、私も答えられないかもΣ(゚д゚lll)」
と、ドキドキです。

そして、義母が答えられなくてもドキドキです。

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それにしても、素直に、どちらかと言うと楽しそうに検査を受けている義母。
自分の母の時とは大違いです。(機嫌を損ねて大変でした)

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その場でも少し説明はありましたが、血液検査の結果を待って、
正式な結果説明は1週間後。

初診日は、概ね2時間程度かかりました。

そして、1週間後…。

医師の前で行ったテストは、比較的高得点。
おまけに、医師や相談員さんの前では、明るく快活に話す義母(夫のソト〇ラがイイのは遺伝ね(^^;))

血液検査も、特に認知状態に影響を及ぼすものはなし。
MRIも、今のところ脳の萎縮は見られず…。

もの忘れの症状は出ているので、現段階では、認知症と年相応の境界(ボーダーライン)といったところ。
そして、「アルツハイマー病」によるものというよりも、「脳血管性」の認知症と思われる。

特に治療の必要もなく、これ以上悪化しないよう、
生活習慣病に気をつけながら、経過観察となりました。

「脳トレ」もいいけど、楽しいコトをする

「脳がひどく委縮していたらどうしよう」と、内心私も不安だったので、とりあえず一安心。

それでも、
「それならば、どうしてあんなにヘソクリやお財布を失くしてしまうのか?
は、わからずじまい。

「何の解決にもならなかったな~」と少々モヤモヤが残ります。

年末の大掃除を越えても、結局ヘソクリは見つからないまま。
ってことは、やっぱり泥棒説??(-_-;)

通帳再発行を手伝ってもいいけれど、
ボーダーラインの義母に渡していいものやら迷います。

当の本人(義母)はというと、
「脳の写真なんて、見せてもらったっけ?」なんて言うこともありますが(( ノД`)シクシク…)、

度々、息子とお出かけ(病院)して、
知らない人(病院スタッフ)とお喋り(検査)して、

新しい刺激が楽しかったのか、少し生き生きしています。

結果説明の時、医師に、私が食い下がって質問したのです。
義母も夫もソト〇ラいいので「質問ありませ~ん」と言うのですよ

「日常生活で、何か、できることはありませんか?
生活に少し刺激があった方がいいとか、出かけるとか、脳トレするとか…」

医師は、少し目をぱちくりさせながら言われました。

「刺激はあったほうがイイと思いますが、無理やりではない方がいいですね。
何かするなら、好きなこと、楽しいコトがいいですよ。」

割と社交的な義母。
口うるさい義父に色々言われても

「医者に言われたんだから!」をたてにして、
何か義母が楽しめるサークル活動でも探すのがいいのかもな、と思案中です。

ほんさき

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