小石の眼から見た景色 あらかた50主婦のあったこと録

その辺に転がっている小石のあれこれ体験録です。

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おかしな言動は水分不足と低栄養のせいかも?~義母がちょこっと認知症②

もの忘れ外来では「まだそこまで深刻な認知症ではない」と診断された義母でしたが、
義父の入院という「非日常」の訪れで、おかしな言動が多々みられました。

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それにしても、急に認知症が悪化したように感じられる言動の数々。
様子見でいいのか、もの忘れ外来を再受診するべきなのか、家族も戸惑います。

★★★ おことわり ★★★
 我が家のイチ体験談であり、様々なケースの中の一事例であることをご了解の上、ご覧ください。  

おかしな言動はいつ現れる?

義父の入院当日のこと。

義母と一緒に義父を病院へ連れて行くため、11時頃家を出た夫、
夕方16時頃、真っ青になって帰ってきました。

なんでも、義父の入院手続きを済ませ帰宅(実家に)し、しばらくして義母が言い出したらしいのです。

「ねえ、お父さん(義父)って入院するの?私なにも聞いてないわ!」

(え?もうずい分前から検査とか色々で入院って、みんなで話し合ったじゃん!
っていうか、たった今、入院させてきたじゃん。一緒に!!)

夫は、そう言いたい気持ちを、その場ではグッとおさえたものの、
「なんか『もの忘れ』とかいうレベルじゃなく、怖いくらい変だったんだよ~Σ(゚д゚lll)」
と、なかなかにショックだった様子。

その晩から翌日朝は、義兄が一緒にいてくれたのですが、
朝起きてすぐ「お父さん(義父)を起こさないと・・」と言い出したり、
「入院??え??なんで??」と言うので、

義兄は「何言ってんの!?」と、ついつい強い口調になってしまったよう。
(無理もない…)

その後、「義父が入院した」ことは納得できたようなのですが、

「病院で義父から受け取った荷物をどこかへ置き忘れた」と義兄に電話で話したり、
(いつ、何を預かったのか不明なので、本当に失くしたかも怪しい)

「前開きの肌着がいるのよ」と、買い物に行くたびに買ってきてしまったり。
(もう肌着だらけ)

 

それでも、特に問題なく話が通じる時もあります。

「おかしな言動が現れる時って、決まっているのかも?」
と思ったのですが、朝だったり、夕方だったりで一定ではありません。

毎日のように、義兄や夫と
「今日は、お母さん(義母)、あーだった、こーだった!!」
「さっき電話した時は、普通に会話したし、わかってたよ」
などと話しながら、何となく思いついたのが、

もしかして、すごく疲れた時におかしなこと言ってる?かも?

入院当日、出発前は義父の食事や着替えなど、お世話で頭がいっぱい。
昼をまたいで帰宅して、帰ってから掃除をしていたらしい。
そして夫談「そう言えば、途中で買い物があると、スーパーに寄った」。

翌朝は、義兄が泊まっているので、いつもより早く起きた様子。
義兄談「そう言えば、前日夜、食欲がないと言って、あまり食べてない」。

前開きの肌着は、遠くのショッピングセンターまで出かけた時に、買ってしまうよう。

水分不足の可能性

以前、私は精神科の認知症病棟に勤務していたことがありました。

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新しいコトを積極的に取り入れる方針のその病院で、ある時決まったのが、
「水分補給を見直す」こと。

「脱水症状が、認知症の症状を悪化させる」という説に基づき、
「さらにコップ2杯プラス!(毎食+オヤツ時のお茶とは別に)」
と、病棟をあげて頑張ったのでした。

「お茶が美味しくない」「飽きる」と言われ
ポカリスエットやココア、インスタントコーヒーと四苦八苦…。
「おしっこに行きたくなるから飲まん!!」と、なかなか飲んでもらえず…。
それはもう、大変でした(-_-;)

 

実際、水分不足がひどくなると、意識がぼんやりする「せん妄」が起こるのだそうです。

水分が不足すると脱水になり、ひどくなると意識がぼんやりする「せん妄」が起こります。
日付や場所がわからなくなり、つじつまが合わない言動になり、幻覚が出ることもあります。

せん妄は認知症の症状によく似ていますが、認知症ではありません。

脱水によるせん妄は水分補給で改善しますが、認知症の症状は水分補給では改善しません。
認知症は脱水が原因ではないからです。

「水分不足で認知症に」は間違いで、「水分不足でせん妄に」が正しいのです。

(引用:北海道中央労災病院HP 「認知症と水分補給-水をたくさん飲むと認知症が治る??」)

hokkaidoh.johas.go.jp

認知症のような症状が出るのですが、認知症の悪化ではなく脱水症状。
若くても誰でも、脱水症状では、頭がボーっとしますよね。

 

そう言えば、義実家の皆、普段からあまり水分を摂らないのです。
「茶飲みババア」の私から見ると。

さらに、義父の入院のバタバタで、義母はロクに水分を摂らないまま、
アレコレ動いてしまっていました。

特におかしい言動は、水分不足からくる脱水症状だったのかもしれません。

低栄養の可能性

義母は若干偏食気味です。
栄養バランスという概念があまりないというか…。

普段から、タンパク質が少ないな~(野菜も)と感じてはいました。
(言いませんけれど)

義父の入院当日の、義母の食事について、詳しく聞くと(夫に)、
朝食抜き、昼前に食パン半分と、インスタントコーヒーのみだったらしい。
(本人は「食事は済んだ」と言っていたけれど…)

それで、病院に付き添い、スーパーで買い物し、部屋の掃除なんてしたら、
そりゃ、15時頃に頭が回らなくなってもおかしくない。
(私なら、おなかすきすぎて無理!)

そして、義父が入院し、のびのびしていたのも事実。

「好きな時に、好きなものを食べてるわ♡」と言っていましたが、
意外とリアルに「好きなものだけ」食べていたのかも。

寝たきりや要介護ゼロの健康長寿を目指すには、
低栄養(健康な体を維持し活動するのに必要なエネルギーや栄養素が不足した状態)にならないことが非常に重要です。

☆低栄養になると・・・

・筋力が弱まって転倒・骨折しやすくなる
・免疫力がダウンし、病気になりやすくなる
・脳の栄養不足が認知機能にも影響

(引用:一日 3 食必ず食べる 高齢期の食事~低栄養を予防しよう~(岩倉市HP))

https://www.city.iwakura.aichi.jp/cmsfiles/contents/0000004/4253/teieiyou_setsumei.pdf

特におかしい言動の時は、低栄養状態だったのかもしれません。

認知症が症状の悪化につながる悪循環

義父の入院は、義母にとって、
当面一人で暮らす不安、今後の心配
といったストレスにもつながったようです。

戸締りなども不安で、睡眠不足気味(本人談)。

逆に一人になった気楽さもあり、
きちんと食事を作る必要も、義父にお茶をいれる必要もなくなり、

好きな時間に好きなことができることがちょっと嬉しくて、
生活リズムも崩れた様子。

 

特におかしな言動が現れたのは、認知症の悪化というよりは、
水分不足や低栄養の状態だったかもしれません。

しかし、義母は「ちょこっと認知症」。
こちらのアドバイスは忘れるし、自分で気をつけてリズムを戻すことは、なかなか難しい。

認知症であるために、脱水や低栄養といった、
症状を悪化させる状態になりやすい。
悪循環だなと感じます。

栄養や水分を、なんとか摂ってもらえないだろうか?と
アレコレ考えたのですが…。

これが、なかなか難しい。
その話は、また次回に続きます。

ほんさき

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