早いもので、来週はもう8月ですね。
職場のクリニックの窓口が、いつも以上にてんやわんやする時期です。
現在、発熱の方の検査もあり、コロナワクチン4回目の接種も始まり、すでに大騒ぎ。
来週からどうなることやらと、ちょっと憂うつなのです。
重要な郵便物が行方不明
クリニックの窓口が、8月にてんやわんやする理由は、
後期高齢者の保険証が、毎年8月更新(市区町村によっては2年に1回)となるから。
日に何度も、こんなやり取りを繰り返すのです。
「A田さん、新しい保険証お持ちですか?8月から新しくなったんですよ。」
「え、これじゃないんね?新しいの?知らん。」
「7月中頃に、役場から郵便で届いていると思うんですよ。こんな色の(毎年色が変わる)」
「え~わたしんとこには届いとらんよ!そんなもんなかった!」
「じゃあA田さん、今日はいいですけど、帰ったら家の中よく探してみてくださいね。
こんな色の(市町村による)封筒で届いてるはずですよ。
もしなかったら、役場に行って再発行してもらってくださいね。」
「はいはい。でも、わたしんとこには届いとらんよ。なんでかねぇ。」
「なんでですかねぇ。(んなことないと思うわ~)まぁ、一度よく探してみてくださいね。」
まあ、大体、ほぼ皆さん、後日家の中で見つかります。
既に他界した両親も、歳をとってからは、よく重要書類が行方不明になりました。
義実家も、現在危ない状態です(;''∀'')。
皆さんのお話を聞いても、親の状況を見ても、重要な郵便物がわからなくなる理由は、
大体2つのパターンのいずれか。
①「あ、これ重要だわ。」と思うからこそ、大事にしまい込んでわからなくなる。
義母は、ほぼこのタイプ。しまったことすら忘れる→「届いていない」と思い込む。
②郵便物などを何でもとっておくので、多すぎて埋もれてわからなくなる。
実両親は、このタイプ。届いたことは認識しているけれど、もはや自力発掘できない。
2022年は保険証が2回届く
私の住む地域では、今月、コロナワクチン4回目接種が始まるため、対象者(高齢者)へ接種券が郵送され始めました。
近い時期に「医療費のお知らせ」も届き、加えていつもの保険証も届きます。
丁寧に説明は書かれているけれど、理解もどんどん難しくなる(自分の歳ですらそう思う)高齢者にとって、
管理するのはかなり大変だと感じます。
先日は「もう、どれがどれかわからん」と、3つの封筒を握りしめてワクチン接種に来られる人も…。
重要な郵便物自体が増えて、理解も管理も大変になっているところに加えて、
今年は保険証がもう一度届きます。
後期高齢者の窓口負担割合が、10月から変更となるのです。
現状は「1割負担、高所得3割負担」ですが、
一定の所得がある方が2割負担となります。
このため、8月からの新保険証は9月末まで。
10月から全員、新しく認定された負担割合の保険証となるのです。
8月更新の時にいっぺんにしてよーと思うけれど、負担割合計算のための色々で、どうしても10月〜らしいのです。
(2割負担となるのは、全後期高齢者の20%ほどのようです。)
つまり、また重要な郵便物が9月中頃に届きます。
そして、クリニックの窓口で、10月にもあのやり取りが…。
おそらく、「なんで私が2割なんだ!」とのクレームも受けるかと思われます。
あぁ、憂うつ。
(それを決めているのは病院じゃありません。役場に問い合わせてください( ノД`)シクシク…)
重要書類が届く時期には声をかける
先日、義実家に様子を見に行くと、義父から
「ちょっとこれ見てよ、なんかわからん。」と封筒を渡されました。
(もう、病院で働いてるからって、なんでもわかるわけじゃないのよぉ)
と思いながら中身を見ると、まさに8月からの新しい保険証でした!!
(別の市なので、封筒の色じゃわからなかったわ~)
義母はちょこっと認知症ですが、義父はもう少し大丈夫かと思っていただけに
ちょっとショック。
「『なにかわからない』って、おやじ!これ保険証だろ!」
と、さすがに夫の声も大きくなってしまいました。
まあまあまあ…と夫をなだめつつ、仕方がないので保険証を切り離し
(切り取り線で切り取るタイプ)
任せても不安なので、健康保険証入れに7月までのものと一緒に入れて、
「このまま、触らなくていいですから、このまま病院の窓口で出してくださいね!」
と、念押しして帰ってきました。
おまけに、義母の分は「届いていない」と言うのですが…。
あぁ、①だわ、どこかしまい込んだわ( ノД`)シクシク…。
捜索しなければ。
義実家はすぐに行ける距離なので、相談に乗ったり、こちらが処理したりできるのですが、
離れて暮らしていた両親の時は、電話ではらちがあかず、遠隔でヘルパーさんに相談したり、兄姉に頼んだり。
大抵、大事な書類が必要になってからバタバタ探すので、②パターンの実家は捜索が難航しました。
重要な書類が届く時期をある程度把握して、その頃に電話するなり、
行った際に探しておくなりしておくと、お互いずい分楽だったろうと今になって思います。
もしも、離れて暮らす高齢の親御さんがいらしたら、
重要な郵便物が届く時期ですので、是非声をかけてみてください。
ところで、制度が変わる時期は、詐欺も横行します。
先ほどの負担割合変更ですが、2割負担となった人の負担軽減のため、
対象者の増加額を3,000円以内に収める配慮措置があります。(2025年9月末まで)
対象の方には、これまた郵送で、口座登録の申請書が届くそうです。(同封かもしれませんが)
読んでもよくわからなくて、郵便物がわからなくなって、
「親切そうな電話でうっかり騙されてしまう」なんてことが起こらないように、
誰かがちょっと気をつけて、相談にのれるといいのですが。
(悪いヤツって親切そうな顔してやってくるんですよ。↓)
クリニックの窓口で、保険証のやり取りをしている中で、
次のケースもよくあります。
「あぁ、あったあった、これね。」
「A田さん、これは『介護保険』のです。これじゃないんですよ…。」
「えぇ、これじゃないのぉ?じゃ、わからん。
やっぱりわたしんとこには届いとらんよ。なんでかねぇ。」
「なんでですかねぇ…。」
↓これじゃないです(介護保険証)
確かに「○○証」も色々あってわかりにくいかもしれません。
そう言えば、保険証とマイナンバーカード紐づけして、保険証として使えるようにできるんですよね。
色んな「○○証」を持たなくても、届いた保険証失くしても、
負担割合が変わって再び郵便が届くことを心配しなくても大丈夫。
「こりゃぁ便利だわ!」と思う人もいるかもしれませんが…
少なくとも義両親の場合、
マイナンバーカードを失くすのが怖くて、とても踏み切れないんです。
ほんさき
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