小石の眼から見た景色 あらかた50主婦のあったこと録

その辺に転がっている小石のあれこれ体験録です。

薬の飲み忘れ対策に「見慣れたカレンダー」がベストだった話(薬が少ない場合に限る)~義母がちょこっと認知症④

もの忘れ外来で「認知症と年相応の境界(ボーダーライン)」と診断された義母。

社交的でお喋り上手のため、一見「ちょこっと認知症」は目立ちませんが、
日々の生活で、少しずつ困ったことは出てきます。

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「あら?電話(スマホ)どこかしら?」くらいなら、まあいい(よかないけど)のですが、
時々「どこかしら?」がお金だったり重要な郵便物だったりして、家族は都度大騒ぎ。

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そして、そんな義母の困ったことの一つが「薬の飲み忘れ」です。

★★★ おことわり ★★★
 我が家のイチ体験談であり、様々なケースの中の一事例であることをご了解の上、ご覧ください。  

薬の飲み忘れ・・認めないけど余ってる

もの忘れ外来での診断では、義母は
「脳血管性」の認知症と思われ、これ以上悪化しないよう、生活習慣病に気をつけながら、経過観察
となりました。

高血圧が悪化しないよう、毎日のお薬を忘れずに飲む必要があります。

(以前、救急搬送された時も、降圧剤の飲み忘れが一因だったようなのです。)

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同居ではないので、始終目を光らせている訳にもいかず、
週に一度訪問する度に「お薬飲んでる?」と夫が尋ねるようにしました。

返事はいつも
「お薬??ああ、ええ、ちゃ~んと飲んでるわよ!ウフフ(*´艸`*)」

夫「今朝の分も飲んだ?」
義母「今朝…う~んと、飲んだ!飲んだわよ!」(←あやしい)

義母がお薬ケースを入れている巾着を取り出します。
義母「これと、これ。朝飲むのよ。こうやって、このケースに入れて管理してるんだから!」

うーーむ。
来週かかりつけの病院に行くのに、お薬やたら余ってます
下手すると、2週間分くらい余計にありますが…。

夫「あれ?このケースに入ってるコレって、つまり今朝の分じゃないの?さっき飲んだって言ってたよね。」

義母「ん??そうよ。えーーっと。これは来週のよ。今朝?…
とにかくちゃんと飲んでるから大丈夫よ!ところで、・・・」(←話題急変)

これは…相当飲み忘れてますね、お義母さん。

飲み忘れ対策グッズ・・存在自体忘れる

自分くらいの年齢(50代)でも、お薬を飲み忘れることはあります。

今のところ「忘れた!」という自覚があることがほとんどですが、
毎晩飲むサプリなどは、習慣化しているがゆえに
「飲んだ記憶」が今晩のものか昨晩のものか不安になることも…。

生活に変化が乏しく、記憶にメリハリがなくなってくるのも一因かもしれませんが、
脳の老化を感じて不安になります。

 

実両親の時も、帰省する度になかなかの量の余った薬を目の当たりにしました。

お互い機嫌が悪くてケンカした時には、
「具合悪いって訴えるなら、ちゃんと飲んでよ!」
「飲まなくてもどうもないなら、お薬やめれば!!」
なんて、つい言ってしまうこともありました。

介護保険を利用するようになってからは、ヘルパーさんにお手伝いしてもらい、
毎食後に服用が必要だったため、イラスト左のようなお薬カレンダーに毎週薬をセット。

セットした中から準備した食事の横に置いていただいたり、デイケア用の荷物の準備の時に入れていただいたり。

ヘルパーさんが来ない日も、カレンダーを見て何とか自分で服薬管理していました。

義母は今のところ、毎日1回(朝だけ)のお薬なので、イラスト右のお薬ケースのような(4週間分入るもの)を利用しています。

病院に行った日には、薬を1錠ずつに切り分け、ケースにせっせと入れて整理するのですが、やがてケースの存在を忘れることもしばしば。

朝、ケースを巾着から出すことを忘れたり、
かといってケースを出しておくと、何故かケースが行方不明。

「そう言えば」とケースを取り出すと、それは先週の土曜日の分なのか、今朝の分なのか??

それならば、実両親が使っていたような「お薬カレンダー」はどうかしら?と思ったのですが、
義母が食事をする部屋には、設置するスペースがない。仕方なく、テレビを観る隣の部屋に置いたのですが…。

見る習慣のないものは、なかなか見ないのです。
目に入らないので、お薬カレンダーの存在自体を忘れてしまいます。
結局、お薬ケースと変わらない状態に…。

既存の習慣を利用・・カレンダーに貼る

もう、いっそのこと、毎日見るとこに貼りつけてしまえ!

なんて、夫と冗談で話していたのですが、
「意外とイイ案なんじゃない??」ということになり、試してみることに。

薬を貼りつけたのは、夫がまだ実家に住んでいた頃から、
食事する部屋の電話の横の壁が定位置のカレンダ―。

毎年、必ず頂くモノらしく、大きなカレンダーは日付の下に書き込めるようにスペースがあります。

次の病院受診の日とか、地域の行事とか、年金支給日とか、
電話で話したことのメモとか、とにかく何でも書き込んでいるカレンダー。

座る位置からも目に入り、無意識に毎日確認する習慣のついているそのカレンダーに、
両面テープで強引に薬を一錠ずつ貼りつけます。

なかなかの見栄えではありますが、応接間でもないし、
何より、その日に飲んだか否か一目でわかる!

「私、ちゃんと飲めてるけど。」という義母にも、
「でも『あれ?どうだったかな?』って一目でわかっていいわね」
と了解もらい、しばらく様子をみることにしたのでした。

 

義実家に顔を出す度に、カレンダーを覗きますが、今のところ、毎日飲めている様子。
義母が自分で几帳面にカレンダーに貼りつけています。

「ホントにちゃんと飲めてるの?」と来るたびに息子から追求されることもなく、
自信にもつながっているような気がします。

 

「ちょこっと認知症」は、まだまだ自分でできることも多いので、
「失敗するから」と取り上げて、全てこちらが管理してしまう訳にもいきません。

この作戦がいつまで持つかわかりませんが、もうしばらく自分で頑張ってもらおうかなと思っているところです。

ほんさき

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