今回は仕事の愚痴です。ごめんなさい。
「パートのおばちゃんの愚痴ブログなんぞ興味ないわ!」
という方は、またの機会にご訪問くださいね。
住宅街の小さなクリニックでパート勤めをしています。
医療事務と言いますか、受付のおばちゃん&その他雑用いろいろ。
最近、まだ起こっていないけれど予想されるアレコレ考えて仕事が憂鬱です。
そう、近々我が職場にもやってくるのです。
マイナ保険証利用システム(オンライン資格確認)。
不具合やらなんやらも含めて連日のようにニュースになっているマイナ保険証。
もう皆さんご存じでしょうから詳しいコトは省略させていただきザックリ書きますが、今年(2023年)4月から医療機関は
「マイナンバーカードを健康保険証として利用できるシステムの導入」が原則義務化されています。
厚生労働省から解説「オンライン資格確認の導入が原則として義務付けられます」 - YouTube
義務化ということは、我が職場のような、おなじみの患者さんも院長もスタッフも建物も若くない(=年季の入っている)クリニックも当然導入しなければなりません。
昨年「義務だからな!絶対4月からマイナ保険証使えるように準備せーよ!」とお上から言われたものの、
ヘエヘエと言われたとおりにシステム発注したのに、6月になっても納品されないという事態が起こっていました。
しかし、ついに、そろそろ機材が納品されるらしい。
あぁ、いよいよ我が職場でもマイナ保険証が使えるようになるのだわ。
マイナ保険証を使うと「受付がスムーズ」なんてうたい文句もあります。
受付方法は簡単!
①カードリーダーでマイナンバーカードを読み取る
②暗証番号か顔認証で本人であることを認証する
③最後に薬剤情報の閲覧・健診情報の閲覧の同意確認
これで、もう受付終了です!
ええ、きっと便利なんでしょう。それができる人ならば、ね。
機械操作を自分で?暗証番号か顔認証?同意確認?
そうそう、事前にマイナンバーカードと健康保険証の紐づけ手続きは必要ですよ。
ええ、スマホで簡単にできますよ。
おなじみの患者さんの2/3(三分の二)ほどが75歳以上の後期高齢者の当院、
カードリーダーの前で患者さんが立ち尽くすお姿が想像できます。
まあ、恐らくほとんどの方は利用されないと思われますが、使いたい方がいらっしゃれば、機械の操作説明やら何やらが必要。
「何が『窓口の事務コスト削減(by厚生労働省)』だよ!( `ー´)ノ」って私思うんでしょうなぁ。
マイナ保険証利用の人が機械操作でもたついてカードリーダー前に列出来て、
せっかちな患者さんがイラついて大声出すとか、
職員が↑に対応している間に紙の保険証の人が順番追い越して受付簿に名前書いて
「私が先よ!!」「いや俺だ!」ともめるとか、
きっとそんなこともあるでしょうなぁ。
(Aさんとか、Tさんとか、∞さんとか・・・
そしてきっと受付職員がお怒りも受け付けるんでしょうなぁ。)
さらに恐ろしいことに、来年(2024年)秋には紙の保険証は廃止する方針なのですよね。
来年秋の受付は、来る人来る人、ほぼ皆さんこうなるんですね。
現在、紙の保険証での受付すら
Bさん
「どれだっけ?これ?」「それは『介護保険』ですね。」
「あ、これか!」「それ昨年のですねぇ・・。」
Hさん
バッグの中を探す → みつからずバッグ全部ひっくりかえす → 職員も一緒に探す → あった~♪ (これ毎月やってるなぁ。)
Yさん
「あ~もう、わからん。失くした。ないけどお願い!」
「(ほぼ間違いなく変わってないから)今日はいいですけど、保険証ないと困りますよ。市役所で再発行してもらわないと・・」
「どうやって?どうしたらいいの?」「まずここ(市)電話しましょう。それから・・」
なんてやり取り起きています。もう、一人や二人じゃない。そして年々増えている。
きちんとできる方も、もちろんいらっしゃいます。けれど少数。
しかも月1回受診の方が大半なので、操作に慣れるのも時間がかかるでしょう。
マイナンバーカードも暗証番号も、そんな重要なモノお預かりなんてできません。
「返してもらってない」だの、「勝手に何かした」だのといったクレームも想像できます。
(紙の保険証ですら現に起きている。)
そして、通信具合や機器の不具合や上手く操作できないことによるイライラも、職員が受け付けるんでしょうなぁ。
※ちなみに、来年秋以降マイナ保険証を利用しない人は「資格確認書」なるものを申請して発行してもらい利用するらしいです。
色々文句を書きましたが、私自身はマイナンバーカードを保険証に紐づけしています。
幸い健康体なので病院にお世話になることがなく、使用したことはありませんが。
いい面は確かにあると思っています。
①保険証が有効か、医療機関がすぐ確認できる
②医師等が、患者さんの薬剤情報・特定健診情報を閲覧できる
①については、今回マイナ保険証に注目が集まりますが大事なのは「オンライン資格確認」。
その保険証が有効か、病院側がオンラインで確認できるということ。
(紙の保険証のままでも、オンライン資格確認はできる!=マイナ保険証じゃなくたって・・・アレ??)
保険証の内容が頻繁に変わる人(そして受付で言ってくれない)に振り回されることはありますので、確認できるのは助かります。
これは、確かに『窓口の事務コスト削減』につながるでしょう。
なじみの患者さん相手ではなく、不特定多数の患者さんの受診が多い医療機関ならば、ですが。
②もイイと思うのです。これには、マイナ保険証で本人の同意確認が必要になります。
無駄な検査を減らせますし、検診結果を失くす人や検査したことを忘れる人もいらっしゃいますし。
そして、お薬。いらっしゃるのです、こんな人が。
故意に他の医療機関で似たような薬を処方してもらう人、
本当に忘れてしまって、同じ薬をあちこちでほしがる人、
お薬手帳を持参されないので、他に何の薬を飲んでいるかわからない人=こちらの薬を一緒に飲んでいいか悪いかわからない。
(もちろん自分では薬の名前を憶えていない。)
いい面があるのはわかっている。
うまいこと使えればいいと思っている。思っていますけれども。
そもそもの方針、マイナ保険証の様々な不備、スムーズに社会に浸透するまでのゴタゴタ、
それらに伴う不満や文句や怒りを直接ぶつけられたり、手を取られたりするのは、
政治家でも医師でもなく受付の私たちなんですよね。
(文句言いやすいからって、勘弁して。)
と、悶々と考えたところで導入は義務ですから。
仕方ありませんから設置するとして、既にコロナ騒ぎで受付はモノが増えています。
手指消毒、非接触の検温器(お顔をうつして自動検温)、空気清浄機、
これに加えてカードリーダーですか(パソコン付いてる)。
年季の入った建物ですから、色々と機器をそろえるなんて想定されていない作りの受付。
もう既にギュウギュウなのですが、どこに置いたものだか・・・。
ついでに言いますと、うちは電子カルテじゃないものですから。
マイナ保険証の恩恵で受け取った「患者さんの薬剤情報・特定健診情報」は、一旦紙に出して院長にお渡しするんかな~?
カードリーダーと連動させるためか、保守料の問題か、
業務に使っていた医事ソフト自体変えることになりましたよ。
それに伴う煩雑で結構な量の作業を、
うちのトップは、いつ、誰にやれっていうんですかね?
5類になったけれど、発熱の受診→コロナ陽性も相変わらず続いています。
そしてコロナワクチン接種はまだまだ対応し続ける必要あり。
スタッフの数は減り、さらに新たな仕事が増える。
医療機関としては、機器の設置には補助金が出るし、この件で診療報酬は少し上がります。
と言っても、直面する我々の時給には反映されませんけどね。
なんか、そろそろ、ちょびっと、辞めたい気持ちにもなったりする。
辞めないけど。
長々愚痴にお付き合いありがとうございました。
※情報は全て2023年6月のものですのでご了解ください。
ほんさき
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